1980年の創業から今日まで、SAGEはただ一つの理念を追い求めてきました。世界最高のパフォーマンスを誇るフライフィッシング用品をつくること。ここでは、その40年以上にわたる歩みをご紹介します。
EXPERIENCE
THE SAGE STORY ― セージの物語

ロッド&リールメーカーの誕生
SAGEは1980年、著名なロッドデザイナーのドン・グリーン氏によって創業されました。まもなくK2スキー出身のブルース・カーシュナー氏も加わり、「世界最高峰のパフォーマンスを誇るフライフィッシング用品をつくる」という一つの理念のもとにブランドは歩み始めます。フェンウィックやグリズリーといったロッドメーカーでの経験と、当時最先端だった素材技術を武器に、ドンはフライフィッシングの世界に革新をもたらしていきました。

ベインブリッジ・アイランドから
創業の地は、ワシントン州ベインブリッジ・アイランド。当初の社名は、島内の小さな町の名にちなんだ「ウィンズロー・ロッド・カンパニー」でした。まもなく社名はSAGEに変わりましたが、拠点は今も変わらずこの島にあります。従業員6名、製造スペースおよそ140平方メートルという小さな規模から始まったSAGEは、現在では従業員175名、約2,800平方メートルの施設へと成長を遂げました。

SAGEの哲学 ― 特別なアングラーのために
創業以来変わらないのは、「パフォーマンスを突き詰める」という姿勢と、デザインと機能へのこだわりです。その哲学はいたってシンプル。「専門的なアングラーのために、専門的な道具をつくる」ということでした。長年の経験からドンが導き出した答えは、フライロッドは決して「余力」を使い切ってはならないというもの。この考え方から生まれたのが、グラファイト素材で高いライン・スピードを実現する新しいロッド、通称「RP」です。1983年に発売されたこのRPシリーズは、Graphite IIテクノロジーを用いたSAGE初の本格的なロッドファミリーとして、たちまち世界中の話題をさらいました。

ロッドテクノロジーの進化
釣り場によって求められるロッドの性質は異なる ― そう気づいたドンは、1987年、軽いラインを好むアングラーのために2〜5番手のモデレートアクション「LLシリーズ」を発表します。その後も歩みを止めることなく、1989年にはGraphite IIIテクノロジーを用いた「RPL」シリーズを、そして同じ年にはソルトウォーターアングラーのための初めての専用シリーズ「RPLX」(8〜12番手)を市場に送り出しました。さらに世界屈指のツーハンドキャスターたちとともに、スペイやヨーロピアンスタイルのダブルハンドロッドのフルラインアップも完成させ、あらゆるアングラーのニーズに応えるロッドファミリーを築き上げました。

グラファイトテクノロジーの系譜
1990年代から2000年代にかけて、SAGEは素材とデザインの革新で業界をリードし続けました。テーマは「何を加えるか」から「何を削ぎ落とせるか」へ。2000年のGraphite IIIe Technology XP、2007年のZ-Axis、2012年のKonnetic Technology ONE、2017年のKonneticHD Technology Xと、技術は着実に進化を続けます。その間にも、超ファストアクションのTCXやMETHOD、ライトラインのTXLやLittle ONE、モデレートアクションのCIRCAやMOD、魚種特化型のBASS・PIKE・MUSKY、そしてテクニック特化型のESNなど、あらゆるシチュエーションに応えるロッドを次々と生み出してきました。

リールづくりへの挑戦
ロッドの陰に隠れがちですが、SAGEは1984年の500シリーズ発売以来、リールの設計・製造も手がけてきました。ロッドと同じ緻密さと「形は機能に従う」という信条のもと、30年以上にわたりリール開発の最前線に立ち続けています。初期にはハーディーやダニエルソンといった名門メーカーと提携し、1990年代半ばにはランソン社をグループに迎え入れました。そして2001年、大きな転機が訪れます。米国製の高品質カーボンを用いたシールド・カーボン・ドラグシステム「SCS」を搭載した「3000 Dragシリーズ」の登場です。耐久性・安定性・軽さ・信頼性を兼ね備えたカーボン素材をドラグシステムに採用したのはSAGEが草分けでした。ワンレボリューション・ドラグノブ、カーボンファイバー製スプール、独自のクイックリリース機構、超軽量クリックリールなど、その後も数々の革新を重ね、今では業界標準となったラージ&コンケイブアーバーの採用もSAGEの功績のひとつです。
1980年、最初の一本のロッドを手作りしたときから、SAGEの信条は変わりません。それは「Perfecting Performance ― パフォーマンスを探求し続けること」。新しい素材やロッドアクション、リールデザインへの飽くなき挑戦は、生涯保証というかたちでもアングラーに届けられています。フィールドとなる水辺の環境を守る活動や、フライフィッシングコミュニティとの関わりを大切にしながら、SAGEのチームは今日もアイデアを共有し、限界に挑み、細部に宿る美しさを追求し続けています。そして何より、米国でのものづくりへのこだわりと、フライフィッシングという趣味への尽きない情熱が、SAGEを今も前へと進ませています。
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