この夏、私たちは’85年式のVWヴァナゴンに乗って、ロッキー山脈西部をめぐるちょっとした旅に出ました。モンタナ、アイダホ、コロラドを走り回り、走行距離計には数千マイル(数千km)が加わり、重要な部品をいくつか交換し、車体は“ほんの少し”傾き、さらには一晩だけネズミの同居人まで迎えることになりました(ごめんね、Andrew)。まさに言葉どおりの意味で、“トラウトバム”のライフスタイルを満喫した旅でした。コロラドの流れの速い高山渓流から、モンタナの雄大なマディソン川まで、西部屈指のトラウトフィッシングを味わうことができました。釣りそのものも本当に素晴らしいものでしたが、この旅を実現させ、忘れられないものにしてくれたのは、経験を分かち合った人々とコミュニティでした。
イエローストーン・バレー(モンタナ州)
次の目的地はリビングストン。新しい友人、Ryan Callaghan(通称Cal)と合流しました。口ひげとMeatEaterでのキャラクターで知られるCalですが、熱心なアングラーであり、自然保護活動家でもあります。「男のことは乗っているトラックでよくわかる」と言いますが、彼自身と成熟したオスのエルクが一緒に寝られそうなほど大きなトラックでCalが私たちのバンの横に乗りつけたとき、彼が本気であることがわかりました。同じ理屈がバンにも当てはまるのかは気になるところですが……。ともかく、私たちは暖かな午後の日差しのなかアルバートソンズの駐車場を出発し、Calは“チーフ・ナビゲーター”として助手席に飛び乗りました。どこへ向かっているのか私たちにはわかりませんでしたが、Calがわかっていればそれで十分でした。

側道や農地のなかをしばらく走り、たどり着いたのは雄大なイエローストーン川の支流でした。おしゃべりに夢中でタックルの準備は少し上の空でしたが、草原を少し歩くと川に出ました。道中、Calは「この時期のモンタナがこんなに緑なのは見たことがない」と言いました。この言葉は、ビッグスカイ・カントリー(モンタナ)を旅するあいだ、あちこちで耳にしたものです。前の冬の積雪が多かったため、大地も水路もまだたっぷりと水を含んでおり、丘陵は青々とし、川の水位も高いままでした。雪代の影響でまだ少し増水しており、足元の水はかなり冷たく感じられました。




ここはCalのホームウォーター。川を知り尽くしている彼は、水位が高い状況でも難なく魚を見つけていきます。波立つ白泡のなかから、勢いよくスケーティングさせたカディスを良型のブラウントラウトが追ってくる場面もありました。フッキングした瞬間に宙を舞い、何度も何度もジャンプを繰り返しました。短いイブニングの釣りの締めくくりは、歴史あるホテルのバー。イエローストーンのこちら側では一番といえる手こねのバイソンバーガーを味わいました。案内してくれてありがとう、Cal。


トラウトシーズンの振り返り、次回もどうぞお楽しみに。
原文:Trout Season - Fishing with Cal(Sage/SAGE・Far Bank Enterprises、2019年10月11日)
写真:SAGE・Far Bank Enterprises
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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