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夕暮れの川と岸辺の木々

ADVENTURES

子どもをフライフィッシングに誘うためのヒント

Matt Dort2018年6月18日

私が子どもの頃に初めて釣りをしたのは、4歳のときでした。祖父が私と双子の兄弟を自分のキャンプ(山小屋)に連れて行ってくれ、道中の小川という小川で車を止めては、スペックルドトラウト(ブルックトラウト)を釣ったものです。皮を剥いたハンノキの枝に短いモノフィラメントを結び、針を1本付けただけの仕掛けでした。時にはそのモノフィラメントにフライを結ぶこともありました。こんなに幼い頃の体験が強烈な印象を残し、今の私のアウトドアと釣りへの情熱を生み出したのです。10歳の頃、「成績が良かったご褒美」として初めてのフライロッドとリールをもらいました。親戚の一人がセットアップを手伝ってくれて、基本的なキャストをいくつか教えてくれました。私はそれを祖父のキャンプがある湖に持って行き、メイフライのハッチの時期に釣りをしました。もう少し大きくなって自分で行動できるようになると、地元の川でシートラウトをフライで狙うようになり、喜んでコツを教えてくれる地元の人たちから学びました。最初の頃のこうした経験を振り返ると、なぜあの釣行がうまくいったのか、いくつかのはっきりした理由が見えてきます。釣行は短く、道具はシンプルで、魚が何尾か釣れ、そして祖父がとても根気強かったのです。ここでは、子どもたちをフライフィッシングという素晴らしいスポーツに誘うとき、釣行を成功させるためのヒントをさらにいくつかご紹介します。

釣行の時間

釣行は短くしましょう。子どもは集中力が続きませんから、釣りをする時間を限ることが成功の鍵です。最初のうちは30分もあれば十分すぎるほどで、子どもが成長して興味が深まるにつれて、釣行の時間を延ばしていけばよいのです。

場所

最初の数回の釣行では、場所選びがとても重要です。アクセスしやすい場所を選びましょう。また、とても安全で、魚が釣れる可能性が高い場所であるべきです。そうした条件を満たすのは、たとえば水辺の浜や、道路脇の小さな小川などです。こうした場所なら、子どもたちは釣りだけでなく、遊んだり探検したりして楽しむこともできます。また、足を濡らさないために長靴さえあれば十分です。

適切な服装

暖かく、濡れず、快適な服装かどうかが、良い体験になるか悪い体験になるかの分かれ目です。防水のミトンや手袋には投資しておくことをおすすめします。水温に関係なく、子どもは必ず水に手を入れますから。他に快適さを保ってくれる服装としては、防水のパンツとジャケット、帽子やニット帽、そして長靴があります。最初の数回の釣行がうまくいったら、子ども用のウェーダーを購入することを強くおすすめします。水に立ち込む必要があるからではなく、暖かく濡れずにいられる手軽な方法だからです。最後に、私はいつも、靴から靴下、ズボンからシャツまで、着替えを一式持って行きます。子どもはたいてい、どうにかして濡れてしまうものです。

救命胴衣を着てボートに乗る子どもたち
釣れたトラウトを囲む親子

釣りではなく、子どもに集中する

最初の数回は、子どもたちだけに釣りをさせて、子どもたちに集中しましょう。あなたには、根気強く見守り、教え、ラインの絡みをほどき、安全を確保するといった役割が求められます。最初に子どもたちに集中しておけば、ゆくゆくはみんなで一緒に釣りを楽しめる機会が訪れます。

釣り以上の体験にする

子どもたちは釣り、特に魚が釣れているときは釣りを楽しむでしょう。ですが、釣り以上のものにしましょう。水切りをしたり、水生昆虫を探したり、決めたものを野外で見つける小さな宝探しをしたりして、楽しい体験を作りましょう。そうすれば、子どもたちの関心が魚を釣ることだけに向かなくなります。

食べ物とおやつ

おやつが嫌いな人はいません。飲み物と子どもたちの好きなおやつを添えた軽いお弁当を用意して、それを楽しむ時間を取りましょう。これもまた、体験全体の楽しさを高めてくれます。おやつと一緒に、清潔なタオルと消毒液も持っていき、食べる前に子どもの手をきれいにできるようにしておくことをおすすめします。

道具

子どもの体格に合った道具があれば、より快適に使うことができます。上達も早くなり、安全で楽しい環境を作ることができます。短めのフライロッドを使えば、より良い体験になるはずです。キャストしやすいよう、ミディアムアクションで7〜8ft(約2.1〜2.4m)のロッドをおすすめします。また、ラインが絡みにくいように短いリーダーを使うこともおすすめします。フライロッドに加えて、子どもたちには安全のために何らかのメガネをかけさせ、万一の事故に備えてフライのバーブは潰しておきましょう。

短い時間で、良い条件のもと、成功率が高く、一緒にいて楽しい人たちと過ごすこと——これが、私が釣りを楽しめた大きな要因でした。私は自分の子どもたちにも同じようにしようと心がけています。子どもたちの最初の釣行は、確実に釣れるよう、スピニングロッドとウキとミミズで地元の湖に行きました。最初の成功体験以来、子どもたちにフライフィッシングを教えることは、エサ釣りを超えたチャレンジになると同時に、キャッチ&リリースを分かりやすく見せる方法にもなっています。

家族や友達も一緒に

フライフィッシングとの出会いを家族のイベントにしましょう。私の経験では、妻が一緒にいてくれると釣行がより楽しくなり、起こる問題にもずっと対処しやすくなります。手は2組あるほうがいいのです。子どもたちもより自信を持ってフライフィッシングを学べますし、片方の親や保護者の言うことのほうが素直に聞けるということもあるかもしれません。また、初期の釣行のいくつかには子どもたちの友達も誘ってみましょう。楽しさも仲間意識もぐっと増します。

まとめると、ぜひ積極的にお子さんをフライフィッシングに誘ってみてください。家族や友達と一緒に、シンプルで楽しさを中心にしたイベントにしましょう。幼い頃のちょっとした釣行が、やがて一生ものの素晴らしいフライフィッシングの体験へとつながっていくのです。

著者について

Matt Dortはカナダ・ノバスコシア州ニューグラスゴー在住で、ノバスコシア州ノースショア沿いにある10を超えるトラウトとアトランティックサーモンの川で釣りを楽しんでいます。アトランティックサーモンとトラウトのフライフィッシング歴30年の経験を持ちますが、さらに大切なのは、このスポーツに対してとても情熱的で、多くの時間を環境保全の取り組みやプロジェクトに捧げていることです。釣りは彼の血に流れており、その経験は多彩です。夜のブラウントラウト釣りから、降海型のブルックトラウト、河口域のストライパー(ストライプドバス)、そして王の中の王、威厳あるアトランティックサーモンまで。しかし何よりも彼が楽しんでいるのは、子どもたちと川で釣りをし、母なる自然の恵みを愛し敬うことを教えることです。

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車のラゲッジに座る雨具姿の子ども
ブラウントラウトを手にする父親と子ども

原文:Introducing Children to Fly Fishing(Matt Dort/SAGE・Far Bank Enterprises、2018年6月18日)
写真:SAGE・Far Bank Enterprises
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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