釣り場で成功するための最も重要な鍵のひとつは、自分が直面しそうな釣りの状況を理解し、それに合わせて道具を選ぶことです。多くの釣り場で「万能な1本」で通用する場面があるのは確かですが、自分が釣る具体的な状況に合わせてロッドのラインナップを最適化しておくと、水辺でもう一歩優位に立てます。冬の時期には、それが「釣れるか、釣れないか」の差になることも少なくありません。今回は、SAGEアンバサダーのMatt McCannelが、ホームグラウンドであるテイルウォーターでの冬のテクニカルなニンフフィッシングについて、その釣りに選ぶ道具と、それを使う理由を解説してくれます。
コロラド州リッジウェイ
冬の釣りは、ときにひどくつらいものです。凍える指先とつま先、ガイドに張り付く氷。それでもなぜか、冬は私が一番好きな季節です。この時期は、適切な道具を持っていることが一日の成否を左右します。何枚もの暖かいレイヤーと一杯の美味しいコーヒーはもちろんですが、冬の釣りに合ったロッドを持つことが鍵なのです。この日もいつもと変わらない始まりでしたが、大物を見つけて取り込まなければという、自分に課したプレッシャーがありました。一段上のパフォーマンスをしなければならないという感覚は好きです。お客様が毎日どんな気持ちでいるのかを思い出させてくれますから。身が引き締まる体験です。



私はよく、フライロッドをゴルフクラブにたとえます。クラブごとに用途が違うように、フライロッドにもそれぞれの用途があります。仕事に合った道具を選ぶことで、一日がより楽しくなるだけでなく、釣果にもつながります。この日私が選んだのは、9ft6in(約2.9m)5番のXです。冬のテイルウォーターと、ほとんどのインジケーターニンフィングにとって理想的なロッドです。長めのロッドはティップ側にわずかに多くのしなりを生み、軽い6Xと極小フライで釣る際のティペット保護につながります。さらに、複雑な流れの上でのメンディングやライン操作にも、リーチの長さが役立ちます。
前日に良い魚を見つけていたので、なんとしてもその同じ魚を見つけるつもりでした。下流側からとてもゆっくりとランに近づきます。はしごに登って上からランを見下ろすと、案の定、その大物はご機嫌な様子でそこにいました。魚から15ft(約4.6m)ほどの位置についたものの、太陽をまともに正面から受けてしまい、狙う魚が見えません。9ft(約2.7m)の高さから魚がはっきり見えている相棒のRobertに、魚まで誘導してもらうことになりました。



最初の一投は2ft(約60cm)長すぎ、Robertが次は短くしろと言います。4回目のドリフトで魚が食い、そこからは大騒ぎでした。魚はいきなり岩の間をすり抜けていきます。ロッドブランクの全長を使って細いティペットを守りつつ、最大限のプレッシャーをかけました。急いで下流へ走り、魚の下に回り込もうとしましたが、魚は岸の倒木にたどり着き、それで終わりでした。がっくりきましたが、こういうこともあります。私は毎日お客様にこう言っています。「10秒。大物を10秒掛けておければ大丈夫」。最初の数秒間は大物をコントロールすることはできないので、無理をしないこと。止めようとしてはいけません。そうすれば毎回バラしてしまうからです。



Big Fish
「最初の数秒間は大物をコントロールすることはできないので、無理をしないこと。止めようとしてはいけません。そうすれば毎回バラしてしまうからです。」



その後の数時間は次の良い魚を探して過ごし、気温もこの頃には華氏30度台半ば(約1〜2℃)まで上がっていました。流れの速い瀬の頭に定位している別の魚を見つけました。水深わずか1ft半(約45cm)しかないため、安全策をとってリーダーを交換しました。新しく付けたリーダーは18ft(約5.5m)。魚を驚かせないためにはこの長さが必要でしたし、597-4のXには6インチ(約15cm)長い分、少しだけ深く曲がるという利点があります。つまり、ロッドティップの外にわずか4ft(約1.2m)のラインと18ftのリーダーを出しただけでロッドをロードできるということです。最初のドリフトは30cmほどでしたが、ティペットを魚に当ててしまいました。魚は身をひるがえして消えてしまいました。これは痛かった。真冬に良型のブラウンを狙えるチャンスは、そう多くはないのです。



上流へ戻ると、ミッジを夢中で食べている魚の群れを見つけました。長めのロッドのおかげで、渦巻く流れの上でリーダーを持ち上げるハイスティッキングが簡単にでき、完璧なドリフトができました。そのうちの1尾をすぐに騙すことができ、あっという間に手の中に収めました。狙っていた大物ではありませんでしたが、自分で釣った魚は数か月ぶりでした。ロッドを曲げるのはそれだけでとても楽しく、世界で最高の感覚のひとつです。決して飽きることはありません。


多くのアングラーから、完璧なロッドは何かとよく聞かれます。私の答えはいつも同じです——自分が最も遭遇しそうな状況に合わせてロッドを選ぶこと。9ftの5番や6番が何本必要でしょうか? 釣りの時間の大半をインジケーターの下でのニンフィングに費やしているなら、597-4のように、その用途のために作られた道具を使ってください。がっかりすることはないはずです!
その日は、新雪の中を歩いてトラックへ戻りながら、逃した魚の話をして締めくくりました。でもほかの魚と同じように、あいつも次にまたそこにいるでしょう。そのときはまた相手をしてくれることを願っています。
冬のテクニカル・ニンフィング
「私はよく、フライロッドをゴルフクラブにたとえます。クラブごとに用途が違うように、フライロッドにもそれぞれの用途があります。仕事に合った道具を選ぶことで、一日がより楽しくなるだけでなく、釣果にもつながります。この釣りには、9ft6in 5番のXが完璧な道具です。冬のテイルウォーターと、ほとんどのインジケーターニンフィングにとって理想的なロッドです。長めのロッドはティップ側にわずかに多くのしなりを生み、軽い6Xと極小フライで釣る際のティペット保護につながります。さらに、複雑な流れの上でのメンディングやライン操作にも、リーチの長さが役立ちます。SPECTRUM LT 5/6と、メンディングしやすいフライラインを組み合わせれば、ほとんどのインジケーターニンフィングに最適なセットアップになります。」
— Matt McCannel(SAGEアンバサダー/Rigs Fly Shop ヘッドガイド)
ロッド:X 597-4
リール:SPECTRUM LT 5/6
ライン:Elite RIO Gold WF5F、18ft(約5.5m)6Xテーパードリーダー
FISH WITH MATT
このギアとテクニックを実際に試してみたい方は、下のリンクからSAGEアンバサダーのMatt McCannelとの釣行を予約できます。
文・写真
Matt McCannel
SAGEアンバサダー/Rigs Fly Shop ヘッドガイド Mattはコロラド州リッジウェイにあるRIGS Fly Shopのヘッドガイドで、アンコパーグレ川のテイルウォーターとガニソン・ゴージでガイドをしています。Mattの釣りとガイドの戦術は型にはまらないものですが、お客様にとって非常に効果的であることが証明されています。テクニカルなホームウォーターであるアンコパーグレ川で、2桁(10ポンドオーバー)のトラウトを追うことに情熱を注いでいます。
Nick Swingle
写真 Nick Swingleはプロのフォトグラファーで、妻のKamiとともにコロラド州デュランゴを拠点とするTwoFisted Heart Productionsを営んでいます。フライフィッシングとアウトドアへの情熱を基盤に評価と事業を築き上げ、カメラを手に世界中を旅しています。
原文:Technical Winter Nymph Fishing(Sage/SAGE・Far Bank Enterprises、2021年2月9日)
写真:SAGE・Far Bank Enterprises
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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