その時が来ました。
川にすむブラウントラウトの本性について、知っていることを書き換える時です。
あののんびりとした、動きの鈍い外来の魚が、冷酷な狩人へと変わる姿を目にする時です。獲物を追い詰め、丸ごと呑み込む純粋な捕食者へと。トラウトのフライフィッシングとは、上流へ向けて浮かぶフライを繊細にプレゼンテーションするところに妙味がある、穏やかで優しい遊びだけだ——そんな考えはいったん脇に置く時です。

プレデターの時間です。夏の夕暮れのやわらかな空気、春の夜明け、あるいは2月の雪をたっぷりと含んだ、あざのような色の低い雲の下。フライを危険のただ中へ投げ込んでいるのだと実感する時間です。流れを優雅に横切りながらドリフトしてくる小さな餌をついばむ、あの見慣れた影が、冷酷な殺し屋へと変わるのを見る時間です。ヒレを立てて浮き上がり、あの大きく幅広い茶色の尾を振って獲物を狩り立てるのです。おやつはもうおしまい。私たちが普段使っているフライボックスの中身は、いわばスキットルズやチートスのようなものです。代わりに、15lb(約6.8kg)のティペットに24オンス(約680g)のステーキを結びましょう。病気や傷を負った小魚のように泳がせるのです。水の中の世界は公平ではありません。
ストリーマーの時間です。
ストリーマーの時間は、あなた次第でどのようにもなります。色とりどりで多面的です。エレガントなマリードウイングから、どこにでもあるバガー、レッドアイのクラウザー、そして現代的な多連結のアーティキュレーテッドパターンまで。模倣するのは泳ぐものすべて——スカルピンにミノー、サッカーにシャッド、そしてトラウト。小川でも、川でも、湖でも、淡水でも海水でも、ときにはタイヤーの想像の中だけに存在するものも。大きな魚は小さな魚を食べます。そしてその「小さな魚」は、必ずしも思っているほど小さくはありません。

大きなフライが食われるのは、縄張り意識や攻撃的な反応からにすぎない——そう考える一派もあります。14インチ(約36cm)のレインボーが、ありえないほど大きな引き波に追われ、トビウオのように瀬を跳ねながら逃げていく姿を目にするまでは。それは渦とともに終わり、渦はすぐに流れに運ばれて、あとには長く重い沈黙だけが残ります。科学者によれば、ブラウントラウトは十代(のサイズ)のどこかで魚食性になるそうです。自分のラインの先にかかった、規定サイズの20インチ(約51cm)のトロフィーブラウンが、ホワイトリバーの巨大なブラウンに襲われるのを目の当たりにすると、捕食者としてのサルモ・トゥルッタ(ブラウントラウト)に対する見方はがらりと変わるものです。
Predators
「もしブラウントラウトが15フィート(約4.6m)にまで育つなら、私たちにはもっと大きなボートが必要になるだろう」
流れの中に定位して流下する虫をついばんでいるブラウントラウトは簡単に見つかります。しかしそれは、捕食者としての行動のハイド氏に対するジキル博士の顔にすぎません。砂利のフラットでスカルピンを追い立て、カットバンクで待ち伏せし、あるいはホホジロザメのように深場のかけ上がりを回遊して、不用心に出てきすぎた獲物を待っているのです。

彼らは捕食するために作られています。背が暗く腹が明るい、深場の捕食者の配色は斑点で輪郭がぼかされ、視覚で襲いかかるための大きな目、匂いと味を感じ取る全身のセンサー、獲物を噛み砕く顎、そして一瞬で爆発的に加速できる、船尾の大きく背の高いモーター(尾ビレ)を備えています。
Predators
「もし仏教徒の言うことが正しいなら、どうか私をミノーに生まれ変わらせないでほしい」
ストリーマー中毒の人たちに聞いてみれば、その多くがサイトフィッシング中毒でもあることがわかるでしょう。彼らを夢中にさせるのは、大型ストリーマーゲームの「目で見る」側面なのです。「ドライブバイ(すれ違いざまのチェイス)」のひらめき、弧を描くスイングの空振りで網膜に焼きついた黄色い魚体と黒い斑点。ファーストキスのように震えながらラインをもたつかせ、頭の中では何度も聞かされた教えがこだまします。もう一度キャストしろ、ポイントを撃て、フライを泳がせろ、ストラクチャーを釣れ、そしてトラウトセット(ロッドを立てるアワセ)はするな。

けれど、そんな教えも、大きな白い口が開いて、バタンと閉じ、また開く瞬間には、川霧のようにつかみどころなく消えてしまいます。それは致命の一撃で、あとはゆっくりと食事を楽しむだけ。もっとも、それは早すぎるアワセで偽物の食事が奪い去られていなければの話です。一生に一度の魚が、消えてしまった獲物を探してあたりを見回しているのを眺めるのは、なんとも沈んだ気持ちになるものです。
勝っても負けても、そのすべてが目の前で展開するのを見られるときには、特別なスパイスが加わります。大きなフライで大きなトラウトを追うことは、一種の天職です。「ノー」という答えを受け入れず、自分自身に問いを立て、自分だけの物語を書いてください。秋や冬だけに目を向けるのではなく、自分の釣り場のトリガーを見つけましょう。ローライトのパターン、増水の立ち上がりやテイルウォーターの放水、魚の騒がしさ、タンパク源(エサ)の集まる場所、あるいは迫りくる夏の嵐の低くうなるような暗がり。ストリーマーの時間です。

著者・写真家について
Steve Dallyは、ブラウントラウトがヨーロッパの故郷以外で初めて育てられた場所、タスマニア州の島で生まれました。SAGE Elite Proであり、写真家、ライター、フライデザイナーでもあるSteveは、アーカンソー州コッターでフライショップDally's Ozark Fly Fisherを営んでいます。本人いわく、「私の生い立ちはすべて海と共にありました。サーフィン、釣り、ダイビング、ボートでぶらぶらすること。人生最初の34年間の大切な出来事のほとんどは、海の周りで起きました。田舎のオーストラリアの子どもらしく、ばかばかしいほど競技スポーツに打ち込み、それがきっかけで(スポーツ)ジャーナリズムの世界に入り、その後はより大きな舞台である政治ジャーナリズムへ進みました。その面白さが薄れた頃には、地元の水辺でのフライフィッシングに出会っていて、釣りをするため、そしてあるアメリカ人女性と過ごすためにアメリカで長期休暇を取るほうが魅力的に思えたのです。その関係が私をアーカンソーに導きました。関係は続きませんでしたが、15年経った今も私はホワイトリバーのほとりにいます。その大部分は妻のBeccaのおかげです。」

原文:Predators(Steve Dally/SAGE・Far Bank Enterprises、2018年11月4日)
写真:Steve Dally(SAGE・Far Bank Enterprises)
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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