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紅葉した川岸の前をボートで下るアングラー

ADVENTURES

スモールマウスバスをストリーマーで狙う ― ガイドが見た「小さなバイト」とラインコントロール

Captain Will Winans2016年11月11日

これほど攻撃的な肉食魚とされる魚が、何度も何度もこんなにそっとフライをくわえるのは不思議なものです。川で私は、数えきれないほどのスモールマウスバスがスローモーションのようにフライに近づき、エラ蓋を広げ、ほとんど気づかないほどさりげなくストリーマーを吸い込むのを見てきました。しかもそれは澄んだ水での話です。もちろん、着水と同時にベイトフィッシュパターンを粉砕したり、スイングの終わりにクレイフィッシュパターンに猛烈な勢いで襲いかかり、ロッドを手から引ったくられそうになったりすることもあります。魚のほうから勝手にフッキングしてくれる日もあります。時間をかけて通い詰めてきた人なら、そんな日を経験しているでしょう。ガイドとしての私は、小さなアタリに備え、そのかすかなバイトをものにしたいといつも考えています。

崖沿いの大河をドリフトボートで下るアングラー

健全な河川にすむ野生のネイティブのスモールマウスバスは、まさにその環境が生み出した存在です。彼らはたいてい豊富なエサに恵まれているので、効率的な捕食者になり、正味のカロリー収支を最大化します。成熟した個体(大物)は特にそうです。ロッドティップに感じるそよ風のようなものが、6lb(約2.7kg)のスモールマウスであることもあるのです。小さなコツンという当たりは、好奇心や縄張り意識からの反応であることもあります。スモールマウスがいつも貨物列車のようにストリーマーにぶつかってくるわけではないのだとすれば、しっかりとしたラインマネジメント、つまりフライとつながっていることがすべてです。結局のところ、その日を「天気がよかったな」と振り返るだけで終わるか、数えきれないほどのヘッドシェイクで前腕が痛くなるか。その違いを生むのはラインコントロールだと私は考えています。

スラックが良くないことは周知のとおりですが、川にはさまざまな要素が動いているので、ラインコントロールを保つのは難しいものです。ここでは、ラインを張った状態に保ち、より多くの魚とつながるために私が見つけた方法をいくつか紹介します。

スモールマウスバスを手にするアングラー
  • 不規則なストリップを絶えず続けることで、ストリーマーに命を吹き込み、動きを保ちます。スモールマウスはストリップとストリップの間の「止め」で食うのが大好きなので、常にラインをストリップし続けましょう。短いストリップと長いストリップを組み合わせてフライを目立たせ、余分なラインのたるみをなくします。
  • ロッドをてことして使います。ストリップのたびにロッドをトゥイッチします。川の左岸側へキャストしているなら、ロッドを右へトゥイッチし、ストリップ、トゥイッチ、ストリップ、トゥイッチと交互に繰り返してみてください。こうするとフライがダートして水を押し、濁った水でもスモールマウスはそれを感知します。こうした動きのたびに、グイッというアタリを感じるかもしれません。良いフッキングとは、ストリップとロッドのトゥイッチを大きくしたものにすぎません。それで魚の口の角にフックがしっかりと刺さります。
  • ロッドティップは水面近くに低く構えます。こうすることで、川の表面張力を利用してラインを張った状態に保てます。バックキャストでのウォーターロードもよくなります。ロッドティップが水面から数フィート上がっているだけでも、ロッドティップと川面の間のたるんだラインが、魚とつながり続けるうえでの弱点になります。フローティングライン(私はよく使います)なら、フライを動かしながらラインの先端をよく見ていてください。アタリを感じる前に、ラインが止まるのが見えることがあります。
  • ラインをメンディングします。流れを横切るようにキャストするとき、アップストリームメンドでストリーマーの動きを遅くし、スモールマウスが潜むショアル(浅瀬)の後端やかけ上がりへと沈め込むことができます。ただしアップストリームメンドはスラックを生むこともあるので、そのあとにロッドティップを下流側へスイープさせましょう。フライの向きが変わり、流れに対してラインを張った状態に保てます。
  • 無茶な遠投は避けましょう。濁りの入った水では特にそうです。岩、シーム、気になるバンクラインなど、現実的なターゲットを選び、フライがそのスポットを通過するような、扱いやすいキャストを組み立てます。
スモールマウス用のストリーマーパターン

私はスモールマウスのストリーマーフィッシングのほとんどを、ドリフトボートからシングルハンドロッドで行っていますが、こうした考え方や実践はウェーディングでの釣りにも、流れのある水域のほとんどの魚種にもよく応用できることがわかっています。常に例外はありますし、同じことをするにもいろいろな方法があります。魚は条件や河川によって異なる行動をとります。テクニックは、どんなエサを模倣するかによっても変わりますが、それこそがフライフィッシングの素晴らしいところです。川に出るたびに、私は毎日新しいことを学んでいます。

Captain Will Winansは、シカゴ近郊のイリノイ州北部を拠点とするガイドサービスBig River Fly Fishingを所有・運営しています。bigriverfly.comやInstagramの@bigriverflyでWillの最新情報をチェックしてください。

原文:Observations on Streamer Fishing for Smallies(Captain Will Winans/SAGE・Far Bank Enterprises、2016年11月11日)
写真:SAGE・Far Bank Enterprises
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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