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レインボートラウトと愛犬とともに写るRichard Post

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ガイドの心得 ― SAGE Elite Pro Richard Postが語る原点と洞察

Matt Otepka2025年10月1日

フライロッドが実際にどう機能するのかを語るうえで、Richard Postほど説得力のある人物はそう多くありません。Telluride Anglerで長年ガイド、ショップのバイヤー、そしてレビュアーを務めてきた彼は、ほとんどのアングラーが一生かかっても手にしきれないほど多くのプレミアムロッドを振り、テストし、分析してきました。彼は単に腕の立つキャスターというだけではありません。ロッド性能のメカニズムを、水辺で実感できるかたちでかみ砕いて説明できる「教える人」でもあります。今回の対談では、彼が西部へ移り住むまでの道のり、ガイドとして得てきた教訓、そしてどんなアングラーにも役立つ実践的なアドバイスを語ってくれました。キャスティングを磨きたい人も、ラインマネジメントを見直したい人も、あるいはただ刺激が欲しい人も、ぜひ最初から最後まで読んでみてください。

SAGE:ノースカロライナ出身の少年がロッキー山脈へやって来るまでには、どんな道のりがあったのでしょうか。その決断にフライフィッシングは関係していましたか?

Richard:私はノースカロライナ州の中部で育ち、物心ついたころからずっとアウトドアに夢中でした。最初に熱中したのは、大叔父の農場の池でルアーを使ってバスを釣ることでしたが、家には9フィートのEagle Claw製ゴールドグラス7番ロッドに、青いMartinのオートマチックリールを付けたものもありました。私が生まれる前に祖父が父に譲ったもので、父のタックルボックスのトレイには小さなコルクポッパーが1ダースほど入っていました。なぜフライロッドに惹かれたのか、今となってはどうしても思い出せないのですが、それを持ち出すようになり、やがてロールキャストでブルーギルを次々と釣るようになっていました。

高校時代、西部へのキャンプ旅行に参加する機会がありました。ノースカロライナを出発し、カリフォルニア沿岸のハイウェイ1号線まで車で走り抜けたのです。コロラド、グランドキャニオン、ヨセミテ、カリフォルニア、太平洋、セコイアとレッドウッドの森、プロングホーン、サンフランシスコ、ロサンゼルス、シカゴ、果てしなく続く砂漠、うねるような大草原の海、そしてそれまで存在すら知らなかったほどの満天の星。私はすっかり心を奪われ、自分が大きく、自由で、これまでにないほど生きていると感じられる場所の近くで、そう感じられることをして生きていこうと決めたのです。

高校3年のときのそのキャンプ旅行の後、大学はノースカロライナ西部の山あいに進むと心に決めていました。ブーンにあるアパラチアン州立大学を選び、学位を取りながら、できる限りのアウトドアライフを味わおうとしました。ラフトを持っている年上の友人がいて、最後の2年間は授業とアルバイトのスケジュールを調整し、毎週火曜日を丸ごと、そしてほとんどの木曜日も休みにしました。私たちはテネシー西部のテイルウォーターを欠かさず下りました。成績もきちんと取り、優等で卒業しましたが、正直なところ「トラウトフィッシング博士号」の取得にもかなり近づいていたと思います。

いよいよ身の振り方を決めるとき、2009年に古いジープにU-Haulのトレーラーをつなぎました。ルーフには自転車とスキー、トレーラーにはカヌーを積み込み、西へと車を向けました。そして最終的に落ち着いたのがコロラド州クレステッドビュートです。大学時代の親友がそこで借家を押さえてくれていて、仕事も用意してくれていました。

ボートに立つRichard Post
岩壁沿いの清流で釣りをするアングラー
ボートの上で大型のトラウトを手にするRichard Post

SAGE:フライショップで働き始めたのはいつですか? また、これまでのキャリアはどのように変化してきましたか?

Richard:数年間は、一年を通したアウトドアの趣味を中心に回せて、それを支えてくれるような季節の仕事をしていましたが、やがてテルライドにたどり着きました。2012年、フライフィッシングへの情熱に本腰を入れることにして、Telluride Anglerフライショップと、ガイドサービスのTelluride Outsideで働き始めました。今も誇りを持ってここで働いています。

それまで釣りの業界で働いたりガイドをしたりした経験はありませんでしたが、大学時代にアパラチアン州立大学のアウトドアプログラムやブーンのアウトフィッターを通じて、ホワイトウォーター、バックパッキング、アルパインのガイド経験はそれなりに積んでいました。ガイドの仕事はとても自然に身につきました。人を旅に連れ出し、何かを教えるのが好きだったのです。やりがいがあり、全員の安全を守るために本気で集中することが求められました。屋外で仕事として人と接することには慣れていたので、ガイドそのものは目新しくありませんでしたが、初めてお客様を釣りのガイドに連れて行ったときは、まさに水を得た魚のようでした。本当に興奮しましたよ。すべてが計画どおりに進み、これが自分の仕事なんだと思うと、とにかく最高の気分でした。

やがて私は、John Duncanの指導のもと、ショップの仕入れと運営を担う立場になりました。当時、フルタイムのショップスタッフはJohnと私の2人だけだったかもしれません。Johnは、フライロッドについての語り方を教えてくれました。単に言葉づかいだけでなく、自分の考えやアイデアを使って、フライロッドを人にわかりやすく伝える方法です。本当の意味でのキャスティングも教わりました。ここに来たときから私はかなり上手なキャスターでしたが、それは天性の素質があるだけの、磨かれていないキャスターでした。Johnは、キャストの最中にメカニズムとして何が起きているのかを理解させてくれました。ロッドを最適に機能させるために各動作を分解する方法、そして自分の動きがロッドにどう作用しているのかを理解する方法です。

2022年11月、私たちは金網張りのウェーダー小屋がある小さなコンクリートブロックの建物を出て、新しいショップへ移転しました。私はバイヤーとして、発注と在庫管理のすべてを担当するようになり、さらにギアレビューや記事の執筆、映像プロジェクト、ガイド、メーカー担当者との打ち合わせ、そして自分自身の小さなフライフィッシャーの子育てにも取り組んでいます。

Telluride Anglerはチームで動いています。オーナーから夏のショップスタッフまで、全員が現場に深く関わり、多くのスタッフが会社の中でいくつもの役割をこなしています。オーナーは家族の事情があれば支えてくれますし、私たちの将来のことも気にかけてくれます。この会社の一員であることに感謝しています。これまで出会った中で最高のフライショップ兼アウトフィッターで働いていると感じていますし、それが他に類を見ない、絵のように美しいアウトドアの拠点にあるのです。

秋のブラウントラウトを手にするアングラー
渓谷の川でスペイキャストをするアングラー
夏のブラウントラウトを手にするRichard Post

SAGE:あなたとTelluride Anglerの仲間たちは、業界でも屈指の網羅的かつ客観的なギアレビューで知られています。この10年間に作られたSAGEロッドのほとんどを使いレビューしてきましたし、他メーカーのプレミアムロッドも数多く扱ってきました。その間、性能面でどんな全体的な傾向に気づきましたか? また、SAGEの際立っている点は何でしょうか?

Richard:私がフライショップで働き始めたのは、SAGE ONEロッドがまだ発売1年目のころでした。当時、ロッドデザイナーたちが追い求めていたのは、どれだけ速いロッドを作れるかということだったように思います。より軽く、より速く、パワーと性能を重視する方向です。テーパーは急になり、その急なテーパーを支えるために、当時の素材では少し余分な量が必要でした。2015年にXロッドが登場したとき、私の考えではそれはパラダイムシフトでした。

手にしたときの軽さはフライロッドの一貫したテーマで、ロッドはどんどん軽くなり続けています。ただ最近は、特定のアクションを実現するために、あえて特定の部分に重さを残すロッドも出てきていて、小さな逆の流れも感じています。新しいカーボン素材やレジンの強度のおかげで、ロッドメーカーはより少ない素材でより多くを実現できるようになりました。現代のミディアムアクションのロッドでは、グラファイトの復元スピードに合わせた、非常にスムーズなテーパーが見られます。ティップが軌道から外れることなく、深くスムーズなベンドが得られるのです。こうしたロッドは、ベンドそのものを強調し、味わわせてくれます。CLASSIC R8は、このモダンなスタイルをミディアムアクションに落とし込んだ好例です。

流行は来ては去っていくものですが、この釣りの世界で残り続けるのは基本的なものです。9フィート5番こそが、今もこれからも最も人気のある長さと番手であり続けると私は信じていますし、誰にとっても最初の「ちゃんとした」フライロッドであるべきだと思います。

SAGE:ロッドのテクノロジーや性能レベルを比較し、ショップを運営するだけでなく、あなたは水辺でお客様のガイドもしています。その仕事で最もやりがいを感じるのはどんなところですか?

Richard:ガイドは、個人的にも仕事の面でも、私に多くのものを与えてくれます。水辺で働く時間があるからこそ、ショップで接客するときや、ウェブサイトに道具について書くときの私の意見に裏付けが生まれるのだと思います。同時に、ほどよく、そして必要な分だけの謙虚さも与えてくれます。ガイドは大変な仕事です。特に、きちんとやろうとし、フィッシングガイドの使命——お客様をできる限り最高のアングラーにすること——に向かって取り組むならなおさらです。

ガイド中は、魚が付いている場所を知っているからといってそこを狙わせるのではなく、お客様が現実的に届く魚を見つけることに集中します。お客様が「自分にできる」と思っている以上のことに挑戦してもらいますが、それはキャストを観察し、長所を把握し、成功できる状況を整えて、その人の実力を見極めてからです。お客様自身は「自分には無理だ」と思うような状況に置くこともよくありますが、私には手が届く範囲だとわかっているので、魚が食うまで一緒にその魚を攻めます。その過程で、ラインのポジションや角度の大切さを伝え、ロッドは邪魔者ではなく使いこなすための道具なのだということを示します。一番うれしいのは、疑いが自信へと変わる瞬間を見ることです。「できない」と思っていたお客様が、魚と、新たに手にした自信とでずっしり重くなったネットを見つめている——あの感覚は何度味わっても色あせません。

すべてがかみ合ったとき——オールを握る人間とロッドを持つ人たちが、ひとつの集中の糸でつながったとき——それを仕事と呼ぶのは難しいものです。確かに私は働いているのですが、同時に腹を抱えて笑い、自分のボートで川を下り、ハクトウワシを指さし、哲学や子育ての話をしているのです。今でもかなりいい仕事だと思っています。

ブラウントラウトを手にするガイドのお客様
ボートで釣りをする父と息子
レインボートラウトをリリースするRichard Post

SAGE:コロラドには、一年を通じてあり余るほどのトラウトのチャンスがあります。あなたが暮らすこの地域では、一年をどのように組み立てていますか?

Richard:ふさわしい人たちと、ふさわしい水域でなら、一年のうち釣りに出ない日はありません。その日の予定が何であれ、毎朝早く起きます。日の出前に起きて動き出すのが好きなんです。まったく同じ一日はめったにないので、私の日課はスケジュールを守ることよりも、その日に起きていることに合わせることが中心です。

1月になると決まって釣りがしたくてうずうずしてきて、たいていはダックハンティングの後にロワー・ガニソン川で竿を出します。バレンタインデーのころにはサンミゲル川が釣れ始め、スキーの帰りに立ち寄って少し竿を出すこともあります。3月になるとウェーディングで釣れる場所が増え、ロワー・ガニソンでは5月初旬まで続くBWO(ブルーウィングオリーブ)のハッチが始まります。4月には地元の湖の氷が解け、ストリーマーを投げたり、ドロレス川をウェーディングしたりします。5月は増水が始まる時期で、まずドロレス川が雪代で増水し、サンミゲル川はたいてい3週間ほど遅れて続きます。

6月は私が一番好きなドライフライの季節です。この時期は周辺地域でさまざまなことが起きていますが、テルライドのすぐ近くのサンミゲル川やドロレス川ではまだです。ドロレス川はたいてい6月中旬に早い時期の釣りができるようになり、サンミゲル川は7月上旬から中旬です。ロワー・ガニソン川は、ノースフォークの水位が下がるとすぐに盛り上がり始めます。高水位の中、ストーンフライ(サリー)を岸際で貪欲に食べるトラウトを狙う、この区間を釣るのに一番好きな時期です。

8月になると私の湖は落ち着き始め、大型ブラウンのサイトフィッシングはひと休みです。ロワー・ガニソンではトライコが大量に現れ、サンミゲル川とドロレス川のフリーストーン区間ではドライ&ドロッパーがよく釣れ、小渓流はちょうどいい状態になり、高山湖も盛り上がり、午後の雨がしばしば気温を下げてくれます。9月には気温が下がり、8月の暑さで渋くなっていた水域もまたよく釣れるようになります。この辺りの9月は、フライは小さく水位は低いものの、初夏の一番いい時期のような釣りになります。

10月になるとフランネルシャツが登場し、ストリーマーロッドとBWOも戻ってきます。ロワー・ガニソンでは夕方にカディスがよくハッチし、トラウトスペイには一年で一番好きな時期です。11月は、ほとんどのフリーストーンで感謝祭のころまでそこそこ釣れ、ガニソン川のストリーマーフィッシングは国立公園からデルタまで、それこそ爆発的な釣れ方をすることがあります。

SAGE:ホームウォーターでの一日に、SAGE/RIOのセットアップを1つだけ持って行けるとしたら、何を選びますか? その理由は?

Richard:いま私のトラックに積んであるものをお話ししましょうか?

SAGE R8 CORE 590、RIO Elite Gold XP WF5F、Spectrum LT 5/6。RIO Elite Gold XP WF5Fを巻いてから、この組み合わせを手放せなくなりました。完璧にマッチしてバランスの取れたアウトフィットです。ロッドに完全に調和していて、どの距離でもしっかり反応してくれます。9フィート3Xのリーダーにホッパーを付けても、16フィート6Xのリーダーに#22のBWOを付けても、同じくらい気に入っています。直感的な扱いやすさは比類なく、目で狙いを定め、バックキャストを振り、前に振って止めれば、フライは目で追ったところに落ちてくれます。

SAGE CLASSIC R8 490、RIO Elite Gold XP WF4F、Spectrum LT 4/5。テクニカルなドライフライの釣りに欠かせないセットアップで、ロワー・ドロレス川で最初に準備するロッドです。15フィートのリーダーと小さなドライフライでも、心地よく自信を持って扱えます。正確で扱いやすく、小さなホッパー1本でブラインドキャストするのがとても楽しいロッドです。クラシックな美しさが、こうした環境での私の気分やペースに合っていて、まさに絶妙なテンポの9フィート4番です。これらのロッドには、3/4ではなく4/5という大きめのサイズのSpectrum LTを合わせるのが気に入っています。とても軽いリールですし、バランスと、よりラージアーバーになる点が好きなんです。

SAGE CLASSIC R8 586、RIO Elite Gold XP WF5F、Spectrum LT 4/5。夏の間ずっと、ロッドスリーブに入れてダッシュボードの上に置いてあるロッドです。この5番の軽さと、ボリュームのあるドライ&ドロッパーでもループを崩さずにしっかり投げられるところが大好きです。アクションは遊び心があり、帰り道の思いつきのフリーストーンの釣りにちょうどいいんです。このロッドは、ボートからホッパー1本で釣るロッドとしても活躍します。短めの長さと、先ほど話した軽さのおかげで、一日中キャストしていても楽しいロッドです。このロッドにホッパー1本を結び、R8 CORE 590には小〜中サイズのダブルドライリグ(小さいフライを大きいフライの前に付ける)を組んでおくことがよくあります。

タイガーマスキーを手にするアングラー
ターキーハンティングの獲物と親子
ネットに入ったカットスロートトラウト

SAGE:これまでに受けたガイドとしてのアドバイスで最高のものは何ですか? また、ガイドのキャリアを歩み始めたばかりの若き日のRichard Postに声をかけるとしたら?

Richard:Telluride Anglerのベテランガイドであり、フライフィッシング界の名物でもある友人のFrank Smethurstは、「釣果や天気はコントロールできないが、ランチはコントロールできる」と言いました。キャリアの初めのころ、私はこれを文字どおりに受け取っていました。実際にはランチのことはほとんど関係なく——もちろん、おいしいランチはちゃんと手間をかけた証ですが——コントロールできることをコントロールする、ということなのです。魚がどう振る舞うかはコントロールできませんが、トレーラーのベアリングにグリスを差しておく、船外機用の混合燃料の予備タンクを用意する、クーラーに氷を入れる、ロッドの準備を済ませる、ビールの空き缶を片付けるかトラックの荷台に隠しておく、お客様が釣りのライセンスを持っているか確認する——そういったことは確実にできます。効率的で、準備万端で、柔軟で、感じよくあるよう心がけることです。

SAGE:フライフィッシングのレベルを上げたいアングラーに、何か助言はありますか?

Richard:これが、すべてのフライアングラーにとっての基本要素だと私が考えているものです。

-効率的(e-fish-ient)であることを目指すこと。これは釣りのあらゆる側面に関わることで、要するに、細かな作業を一つひとつ効率よくこなして節約した数秒が、最後には自分に返ってくるということです。それはフライを水に浮かべていられる時間が増えることかもしれませんし、少し腰を下ろして周りの自然の美しさをただ楽しむ数分間の自由かもしれません。

-ラインマネジメント。ラインの扱いは野火のようなものだと考えてください。素早く即座に対処し、常に目を光らせておくことです。使えるコツや道具もいくつかありますが、どれもラインの扱いの怠慢を解決してはくれません。ラインマネジメントは、靴ひもを結んでほどけないようにしておくのと同じくらいのことであるべきです。

-フライマネジメント。要するに、フライがどこにあるかを常に把握しておくことです。リーダーにフライを結んだ瞬間から、外してボックスに戻すまでずっとです。フライが水面のどこに落ちたか見えないなら、見えるようになるまで調整してください。キャストを高い位置で止める、リーダーを短くする、長くする、見えやすい明るい色のフライを小さいフライの後ろか前に付ける。沈み始めたら水を絞り、フロータントを振る準備をしておきましょう。フライが見えない、あるいは少なくともどこにあるかわからなければ、魚が食った瞬間を見るのは難しいのです。

-忍耐。これこそが、単なる釣り人とアングラーを分ける一番の要素です。数分かけて水を観察し、何に気づくかを見ることは大きな違いを生みますし、自分が入水したことによる乱れを落ち着かせる時間にもなります。何かに気づいたら、さらに1分待ってから、最高のキャストをしてください。

-フライキャスティング。ロッドをできるだけ効果的に使えるようになりましょう。この目標に向けて意識的に取り組めば、フライロッドは釣りの妨げではなく助けになります。自分の実力を把握し、その範囲内で釣りをすること。それが何よりもこのスポーツでの成長につながります。しっかりした土台があれば、少しずつ上達するのは簡単です。自分が快適にキャストできる範囲を見つけ、できるときにはリールからもう一巻き分ラインを引き出して、その範囲を広げてください。取り組み続ければ、やがてそれが新しい快適な範囲になります。

-練習。庭でも公園でもかまいませんが、水の上でやるのが一番です。フックは必要なく、少しの毛糸があれば十分です。ターゲットをいくつか置いて、歩き回りながらいろいろな角度から狙ってみましょう。ロッドを持って歩き回り、狭い場所への出し入れに慣れ、その長さや、ロッドを継いだり外したりすることに慣れてください。ノットを結び、覚え、練習し、特別な状況でしか使わないノットやたまにしか結ばないノットもときどきおさらいしましょう。

-メンターを見つけること。これが私の一番のおすすめで、このスポーツへの理解を何よりも深めてくれます。運がよければ、経験があって教える意欲のある人が見つかるでしょうが、自分と同じくらいわかっていない人でもかまいません。経験を分かち合い、壁にぶつかったら一緒に悩みながら、一緒に乗り越えていけばいいのです。

パーミットを手にするRichard Post
南国の海でフロートに乗るアングラーたち
レッドフィッシュを手にするRichard Post

SAGE:あなたのフィッシャリーについて、みなさんに知ってほしいことは何ですか?

Richard:この地域のトラウト・アンリミテッド支部であるGunnison Gorge Anglersは本当に素晴らしく、しっかりと成果を上げています。テルライドでは谷底の再生プロジェクトが10年にわたって続いていて、川や魚、野生生物、そして河川生態系の改善は数多く、目に見えて明らかです。2012年に私がテルライドに移ってきたころ、サンミゲル川は町の西端から1マイル(約1.6km)以上にわたり、完璧な山あいの谷を一直線に流れていました。鉱山労働者たちが資源をより効率よく利用するために、川の流れをまっすぐにしたのです。その区間の上流や下流では魚が釣れましたが、その長く生気のない直線区間で何かを見かけることはめったにありませんでした。2014年に工事が始まり、翌年、新しく蛇行するようになった川筋を歩くと、産卵するブラウントラウトの姿が見られました。今では15年前よりもはるかによく釣れるようになり(そんなことが言える場所がほかにあるでしょうか?)、こうして書いている今も工事は続いています。息子は、年々よくなっていく川の区間で釣りをしながら育つことになるでしょう。そのことに感謝していますし、その改善を自分の目で見届けられたことにも感謝しています。

SAGE:ロッキー山脈のトラウトを追っていないときに、フライで釣ることに夢中になっているほかの水域や魚種はありますか?

Richard:今は、スティールヘッドにちょっと振り回されています。まあ、ああいう釣りが好きな人間は、いつだって振り回されているものなんでしょうけれど。真剣に学び、謙虚に努力するというしっかりした土台があって初めて解き明かせるようなものが好きなんです。スペイフィッシングについては、ほかのフライフィッシングの分野ほど一段上の理解にまだ到達できていません。わからないことがあるからこそ、どこかそわそわした気持ちでいられます。キャスティングは病みつきになりますし、私はキャストするのが大好きです。ツーハンドのキャストは、身につけて理解しなければならないさまざまなニュアンスがあるからこそ、たまらなく好きなんです。

フラッツフィッシングをすべてやり尽くしたわけではありませんが、それなりの経験はあり、その大半はガイドなしでやってきました。正しい場所で正しいものを探せるくらいの知識はあります。今、私のソルトウォーターの「かゆいところ」はDIYのパーミットと、フラッドタイド(大潮の冠水時)に歩いて狙うレッドフィッシュです。パーミットは、食わせたり、チャンスがあったり、見切られたり、バラしたりは十分に経験しているのに、まだDIYで1尾もランディングできていないので、また挑戦したくなるんです。レッドフィッシュは、身近な魚として育ってきたこともあって、どちらかといえば一番好きな魚です。最近はフライトも短くなりましたしね。フラッドタイドを歩いて釣るには、現場で足を使って得た知識がたくさん必要で、学んでいる間に泥の中で支払う代償はとても大きいのです。そういう場所に出入りするだけでも、分単位で環境を知り尽くしている必要があります。そして私は、何かを知り尽くすことが大好きなんです。

SAGE:私たちが聞かなかったこと、あるいはみなさんがあなたについて知らないかもしれないことはありますか?

Richard:フライフィッシングガイドについて、あまり知られていないことがあります。フライフィッシングガイドは、あなたが出会う人の中で最も忍耐強く、温かく迎え入れてくれて、理解のある人たちなのです。自分に問いかけてみてください。最後に、まったく見知らぬ人を自分の車で迎えに行き、助手席にいるときと変わらない距離で4〜12時間を一緒に過ごし、ランチを食べさせ、安全を守り、新しい技術を教え、しかもそれが自分のよく知る、しばしば特別な場所で、最後にまた送り届けた——そんなことをしたのはいつでしょうか? それが私たちの仕事なんですよ、みなさん。こうした状況が一度もニュースにならないことこそ、フライフィッシングガイドたちのおおらかで面倒見のいい人柄の証なのです。

原文:Guide Mindset | Origins and Insights with Sage Elite Pro Richard Post(Matt Otepka/SAGE・Far Bank Enterprises、2025年10月1日)
写真:SAGE・Far Bank Enterprises
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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