「タイプ3の楽しさ」を学ぶ旅
フライフィッシングと聞いて真っ先に思い浮かぶのは、クリークや川を歩いて立ち込む釣りです。けれど、ブリティッシュコロンビア州プリンスジョージに住む私は幸運なことに、周辺に1600を超える湖を抱えています。そのすべてを無視するのは、あまり賢いこととは言えません。
BC州では、釣りをもっと身近に、もっと釣れるように、そして全体としてより良いものにするための取り組みが数多く行われています。州政府は800以上の湖に魚を放流し、深いブッシュを切り開いて道路を造り、さまざまな水域で桟橋を維持管理しています。一方で私はいつも、人混みを避けて水辺で他の人と顔を合わせずに釣りたいタイプです。これだけアクセスが整っていると、「行きやすい」場所を独り占めするのはほぼ不可能です。まあ、選べる湖がこれだけたくさんあるのは、私にとって好都合というわけですね、eh?(誇り高きカナダ人らしい言い回しで失礼。)
最近の釣行で、友人のMikeと私は、2日間で4つの湖を釣るプランを立てました。そのためにはそれなりのハイキングとドライブが必要です。理論上は、釣りは最高、アクセスもそれほど悪くなく、湖は貸し切り状態のはずでした。
初日、6月下旬のある日の朝5時に砂利道の路肩へ車を停め、フロートチューブを下ろし、SAGE XのロッドにSPECTRUM LTリールを組み合わせて準備し、日焼け止めと虫よけをたっぷり塗りました。この時期、このあたりの日はとても長く、蚊は小鳥ほどの大きさになることもあります。どんなに腹を空かせたトラウトでもひるむほどです。
湖までの道のりは、深い茂みと、さらに深いぬかるみの中でした。人が訪れた形跡がまったくないわけではありませんでしたが、この湖にやって来るアングラーはそう多くないはずだと賭けてもいいくらいです。山のような荷物を背負いながら、魚のためにひざまで埋まるほとんど通行不能なぬかるみを——Mikeがまさにそうしていたように——進んでいこうという人が、いったいどれだけいるでしょう?
ひと騒動を経てようやくたどり着き、私たちはこれから起こることに胸を躍らせながら湖のほとりに立ちました。時間を無駄にせずフィンを履き、フロートチューブで岸から漕ぎ出します。最初のキャストから期待は高まる一方でした。
「よし、これはいけるぞ」とMikeに言いながら、キャストし、ストリップし、またキャストしました。そして、何も起きません。レインボーがなんとか食いついてくれることを願いながら、次から次へとフライを試していきました。ひとつ小さな問題がありました。この釣行の日程を決めたとき、天気予報はまだ出ていなかったのです。ところが気温はどんどん上がり、暑くなると魚は底に沈みます。湖でニンフを沈めるくらいなら何でもするという頑固なアングラー二人にとって、これは理想的な状況ではありません。私たちのピュアリスト的なアプローチは、まったく役に立ちませんでした。
少し時間がかかり——湖も変え——およそ197回フライを結び替えたころ、ようやく魚が掛かり始めました。といっても「魚」とは、(そのサイズの割に)とんでもなく攻撃的な、体長3インチ(約7.6cm)のレインボーたちのことです。狙っていたものとはだいぶ違いますが、ボウズを逃れたいアングラーなら誰でも知っているとおり、どこかから始めなければなりません。
週末は、おなじみのルーティンの繰り返しでした。砂利道。SAGE X。虫。深い下草。さらに深いぬかるみ。手つかずの湖。そしてまた最初から。最終的には紫色のリーチが水面下の当たりフライになりました。水面にはちょうどいい数のメイフライが漂っていて、ときおりトラウトが深みから浮上してきて、それを激しく捕食していました。一尾一尾を苦労して手にする釣りでしたが、良い苦労でした。
魚は釣れたのか? もちろん。いつもの10倍苦労したのか? そのとおり。もっと楽な道を選んでいれば、もっと多く、もっと大きな魚が釣れたのか? お金を賭けてもいいくらいです。でも結局のところ、私たちが求めていたのはそれではありませんでした。私たちが求めていたのは冒険と、新しい水です。48時間のあいだに、たくさん笑い合い、人が飲むべき量をはるかに超えるコーヒーを飲みました。北国の夏の日は長く、日の出から日没まで釣り続けるには燃料が必要なのです。
バックカントリーの止水のためのパーフェクトセットアップ
オールラウンドな止水フロートチューブ
止水の釣りでは、コンディションが刻々と、ときには分単位で大きく変わります。風や天候の変化は突然やってきますし、ハッチがあっという間に始まることもあれば、魚が水深の違う層へ移動することもあります。バックカントリーの止水では汎用性の高いタックルが欠かせません。SPECTRUM LT 4/5リールとElite RIO Gold WF5Fのフライラインを組み合わせたX 590-4は、この仕事にぴったりのオールラウンドなセットアップです。
ロッド:X 590-4
リール:SPECTRUM LT 4/5











原文:Long Days And Long Hikes In British Columbia(Sage/SAGE・Far Bank Enterprises、2021年8月9日)
写真:SAGE・Far Bank Enterprises
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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