時間ごとに状況が変わるテキサス沿岸のフラットでは、成功には熱意以上のものが求められます。必要なのは、多くのアングラーが見落とすパターンを、規律をもって研究することです。SAGE Elite ProのDylan Mendozaは、意外な土台をこの仕事に持ち込んでいます。それは、彼をテキサスA&M大学アギーズの投手へと導いた内なる原動力であり、そこで培った忍耐力、集中力、そして徹底した安定感こそが、良いガイドと卓越したガイドを分けるものなのです。
現在Dylanは、その負けず嫌いな情熱を、ベイト、生息環境、そしてテキサスの湿地を徘徊する銅色の脇腹を持つレッドフィッシュの複雑な関係を理解することに注いでいます。彼にとって自分のフィッシャリーは遊び場ではなく、潮の動きひとつ、風向きの変化ひとつ、捕食パターンひとつを解読していくべき複雑なシステムなのです。
以下では、テキサスのレッドフィッシュに対する彼のガイドとしての考え方と、勝手知ったるテキサス沿岸でお客様に最高の一日を届けるための戦略、戦術、そしてギアを紹介します。Dylanについて詳しくは https://dmflyfishing.net/ をご覧ください。


Sage:テキサス生まれテキサス育ちですが、釣りはずっとあなたの一部だったのですか? それとも大人になってから出会ったものですか?
Dylan:最初に夢中になったのは野球でした。4歳で始めて、大学までずっと続けました。野球は私に忍耐力、集中力、そして安定感を教えてくれ、それが後にガイドの仕事にそのまま生きました。野球を終えてようやく自由な時間ができると、すぐに釣りやアウトドアに惹かれていきました。当時は水辺に囲まれたオースティン周辺に住んでいて、野球に向けていた負けず嫌いな情熱が、すぐにすべて魚を追うことへと向かいました。そのとき、次の情熱を見つけたとわかったんです。
Sage:プロのガイドになってどのくらいですか? また、それが自分のやりたいことだと気づいたのはいつでしたか?
Dylan:ガイドになって11年目です。自分でも驚きです。野球をやめたとき、毎日水の上にいたいと思うようになっていて、自然な流れだと感じました。初めてガイドトリップをしたときにぴんと来て、新しい「ゲーム」を見つけたとわかったんです。振り返ってみても、ほかのことをしている自分は想像できません。
Sage:以前、グアダループバスをたくさん釣らせてくれましたね。あの釣りと、あなたが情熱を注ぐレッドフィッシュを比べるとどうですか? どちらに軍配が上がりますか?
Dylan:文句なしにレッドフィッシュです。フライフィッシャーのために生まれてきたような魚だと思います。目に見えるバイト、浅い水でのテーリング、岸沿いを押し寄せる大きな群れ、そして何度見ても飽きない、攻撃的でブルドッグのような振る舞い。それでいて、ベテランアングラーでさえ謙虚にさせるほどの手強さがありながら、初めての人にとっても十分に手が届き、やりがいがあるのです。一番良いところ? 年間を通したフィッシャリーで、12ヶ月いつでもレッドフィッシュが釣れることです。そしてテキサスは95%が私有地ですが、湿地に出れば、まるでその場所全体が自分のもののように感じられるんです。


Sage:沿岸域だけでガイドするようになって、考え方はどう変わりましたか?
Dylan:川や湖でバスのガイドをしていた頃は、状況はそれほど変わりませんでした。もちろん水位の上下はあるし、濁り具合はいつも話題になりましたが、沿岸の変化とは比べ物になりません。潮、風、水の透明度、魚の動きや行動と、挙げればきりがなく、常に何かが変化しています。安定して結果を出すためには、常に注意を払い続けることが求められるのです。
Sage:テキサスのレッドフィッシュについて、払拭したい迷信や誤解はありますか?
Dylan:「風が強いと釣れない」ですね。とんでもない、もしそうだったら私は商売上がったりですよ。実際には、この魚たちは風に頼っています。風が流れを生み、ベイトを動かし、そこに魚が狙いを定めて積極的に捕食するのです。風の強い日は、スリック(油膜)を作ったり泥を巻き上げたりしている群れを見つけやすくしてくれますし、風で水面が波立つことで、魚を怖がらせずに近づきやすくなります。むしろ、こう言うべきです。「吹いてなきゃ、行かない」。
Sage:レッドフィッシュのための理想のセットアップは?
Dylan:私のホームウォーターでレッドフィッシュを狙うときの定番セットアップはこちらです。
SAGE SALT R8 890-4 SALT R8はパワーのバランスが完璧です。風を突き抜く必要があるときにはファストアクションとして働き、それでいて短いプレゼンテーションでも簡単にロードできるだけのしなやかさがあります。スイングウェイトはこのクラスとしては傑出していて手元が軽く、それでいて体高のあるレッドフィッシュの向きを変え、グラスに潜らせないために必要なバックボーンも備えています。
SAGE ENFORCER 7/8 ENFORCERの制動力は信じられないほどで、同じリールに9番のラインを巻いてパーミットに使ったこともあります。お客様がボートのデッキに何度も落としたことがありますが、ほかのリールならスプールやリールシートが曲がっていたような場面でも、このリールは耐えました。それに正直に言うと、私はリールの手入れが得意なほうではないのですが、塩の固着や腐食で性能に問題が出たことは一度もありません。完全シールドのドラグはびくともしません!
RIO Premier Redfish XP これは少しクセがあるかもしれませんが、ラインを1本だけ選ぶとしたらこれです。理由は単純で、少ないフォルスキャスト、あるいはたった1回でロッドを曲げられるという強みをお客様に与えてくれるからです。レッドフィッシュ釣りではバウで素早くシュートできることが不可欠で、このラインとSALT R8の組み合わせが私の理想のセットアップです。
RIO’s Morrish Grab Crab RIOのシュリンプ、クラブ、ベイトフィッシュのパターンなら、ほぼどれでもレッドフィッシュは間違いなく食いつきます。でも私が一番多く使っているのは、おそらくRIOのMorrish Grab Crabでしょう。理由はそのシルエットです。私はたいていグラスの上の澄んだ水で釣るので、このフライは自然に見えますし、ディアヘアのおかげで水中に留まり、グラスに引っかからずレッドフィッシュの目の前に演出できるのです。


Sage:テキサスのレッドフィッシュを狙うフライアングラーに、全般的なアドバイスをお願いします。
Dylan:流れを理解し、それが風によるものか潮によるものかを見極めること。季節ごとのさまざまなベイトを知り、どのベイトがいつ多くなるのかを把握すること。ベイトが移動していく生息環境と、それらが何を食べているのかを知ること。こうした基礎知識が身についてくると、魚を見つけるパズルが解け始めます。たとえば、半マイル(約800m)続く岸辺があっても、魚がいるのは最も効率よく捕食できる100ヤード(約91m)ほどの区間だけ、ということもあります。そこで何が起きているのかを基本的に理解していれば、当てずっぽうを排除し、偶然ではなく知識とゲームプランによって魚にたどり着けるようになります。
Sage:レッドフィッシュを狙う多くのアングラーが見落としていると思う戦術、リグのコツ、水域のタイプなどはありますか?
Dylan:大事なのは、最も喫水の浅いスキフを持っていることでも、できる限り浅い水で釣ることでもありません。先ほどの答えを掘り下げると、さまざまなベイトが暮らす生息環境こそがカギなのです。年間を通して、レッドフィッシュはシュリンプ、カニ、フィンガーマレット、シルバーパーチ、ピギーパーチ、シャッドなど、時期によって異なるベイトに狙いを定めます。それぞれのベイトがどんな生息環境で餌をとるのを好むかを理解することが重要です。特定の種類のシーグラスなのか、貝殻のリーフや泥底なのか、あるいはメンハーデンがビーチに大量に寄っている時期はいつなのか。
ベイトのパターンを理解すれば、季節の変化に対応できるようになり、レッドフィッシュがいつ、なぜあるベイトから別のベイトへと捕食の対象を変えているのかが見え始めます。そして覚えておいてほしいのは、結局のところレッドフィッシュも、彼らが追うベイトと同じように、効率よく捕食できる位置に身を置くということです。
Sage:沿岸域が直面している課題や、特にあなたのフィッシャリーで成果を挙げている団体について、知ってほしいことはありますか?
Dylan:FlatsWorthyは、テキサス州ロックポートを拠点とする環境保護・提言団体です。テキサス沿岸の浅いフラットを守り、残していきたいと考える地元のガイド、レクリエーションのアングラー、漁業者、沿岸の住民たちによって設立されました。排水の放流、生息環境の喪失、乱獲やハリケーンによるカキ礁の減少など、懸念すべきことはたくさんあります。
フラットは地元の釣りとコミュニティにとって経済的にも生態的にも屋台骨であるため、FlatsWorthyはロックポート/アランサス地域で最も重要な保全の声のひとつとなっています。
健全なシーグラスの草場=健全な魚の個体数=力強いガイドとレクリエーションの釣りのコミュニティ。私たちが成し遂げてきた進展については、ぜひflatsworthy.comをご覧ください。


Sage:レッドフィッシュを追っていないとき、夢中になっている魚種やデスティネーションはありますか?
Dylan:いつか釣りたい魚はたくさんいますが、今はパーミットとターポンにすっかりハマっています。ここ数年、メキシコ・プンタアレンのPalometa Clubと、プエルトリコ・ボケロンのNo Name Lodgeという、2つの世界的なフライフィッシングの目的地でゲストをホストする機会に恵まれました。これらのトリップはまさに圧巻で、手つかずのフラットで伝説的な魚たちを追う、ほかにはない機会を与えてくれます。テーリングするパーミットへのサイトキャストのスリルでも、大きなターポンのジャンプでも、毎日が忘れられない瞬間の連続で、アングラーたちは毎年のように戻ってきます。本当に壮大な釣りの体験を求めているなら、見逃すべきではないトリップです。
Sage:私たちが聞きそびれたことや、あまり知られていないあなたの一面はありますか?
Dylan:多くの人が気づいていないのは、私にとってガイドは収入(income)のためではなく、結果(outcome)のためだということです。この道が与えてくれた生活の質、毎日外にいて沿岸とつながっていられる自由、そしてその道のりで出会い、この体験を分かち合えた人たち。それはお金には換えられないものです。野球を終えた後、私は本物だと感じられ、充実感のある何かを自分の力で築きたいと思っていました。居心地の良さではなく、情熱に突き動かされる何かを。ガイドがその出口になったのです。ガイドは私に目的と視点、そして自分にとって最も大切なものとしっかり向き合い続けるための手段を与えてくれました。
原文:Guide Mindset | Texas Redfish with Sage Elite Pro Dylan Mendoza(Matt Otepka/SAGE・Far Bank Enterprises、2025年10月31日)
写真:SAGE・Far Bank Enterprises
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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