南フロリダほど多様性に富んだソルトウォーターの釣り場は、そう多くありません。SAGE Elite ProのCapt. Chris Adamsは、20年にわたってこの州の多彩な魚種と生態系を極めてきました。Trek Safarisで海外トリップのホストを務めていた初期の頃から、現在のビスケーン湾、フロリダキース、そして北はモスキートラグーンにまで及ぶ自身のガイドサービスに至るまで。彼はフロリダ生まれの4代目で、季節、潮、コンディションによって、ガンネルの下からどのロッドを取り出すかが決まることを知り尽くしています。今回は彼に、一年中釣りができるフロリダでのガイドへの取り組み方、「良い日」と「最高の日」を分ける戦術的な判断、そしてすべてを支えるエバーグレーズの生態系に情熱を注ぐ理由について話を聞きました。
Capt. Chrisの情報はEndless Flats Chartersと@capt_chris_adamsでご覧いただけます。
Sage:キースからジャクソンビルまでルーツを持つフロリダ生まれの4代目となれば、水辺で、そして水の中で育ったのだろうと想像します。どんな子ども時代を過ごし、いつ釣りにのめり込んだのですか?
Capt. Chris:幼い頃から、釣りは本当に最優先事項でした。スポーツチームに入るよりも前からです。祖父母の家が近所のゴルフ場の池のほとりにあって、小さなジョンボートで漕ぎ出せば、そこはまるで海のように感じられました。今思えば、あんなに幼かった私を両親がよくそこで釣りをさせてくれたものだと思いますが、決して忘れられない思い出です。子ども時代も、遠征する野球チームにいた頃も、そして大学時代も、人生で何が起きていようと、釣りはいつもそこにありました。
Sage:プロのガイドになってどのくらいですか? また、それが自分のやりたいことだと気づいたのはいつでしたか?
Capt. Chris:今年でガイド兼ホストとして20シーズン目、自分のガイドサービスを始めて10年目になります。フロリダ大学でマーケティングの学位を取る間際、釣り業界に入る道を探していて、Trek International Safarisでそのチャンスを見つけました。大学を出てすぐに、ウィングシューティングやフライフィッシングのトリップの手配とホストを始めたところ、すぐにそれは単なる仕事以上のものになりました。
10年以上にわたって中南米各地を旅し、ブラインド、スキフ、ドリフトボート、ときにはセスナ機の中で時間を過ごしました。訪れた場所はどこも素晴らしかったですが、Trekでの仕事が終わったときに自分でガイドを始めようと最終的に思わせてくれたのは、その道中で出会った素晴らしいお客様たちでした。
Sage:現在はビスケーン湾を拠点にしていますが、育ったのはフロリダの北部ですよね。マイアミの海をガイドの拠点にしたきっかけは何だったのですか?
Capt. Chris:Trek Safarisでの仕事を終えた後、私たちは南へ向かい、最終的にセントラルフロリダに落ち着きました。そこでモスキートラグーンを拠点に自分のガイド業を始めたのですが、気づけばスキフを引いて南フロリダまで下ることがしょっちゅうでした。海外を旅する中で、世界屈指のボーンフィッシュやパーミットのガイドたちの仕事ぶりを見る機会があり、そのフィッシャリーを自分自身で学びたいという強い思いが芽生えたんです。マイアミに家族のつながりがあったこと、そしてグランドスラムを構成する「ビッグスリー」を追うという挑戦もあり、南への移住は必ずやらなければならないことだとわかっていました。

Sage:ガイドシーズンの大まかな流れを教えてください。いつ、どこで釣りをしていて、その時期にはどんな魚種を狙っているのでしょうか。
Capt. Chris:ここマイアミでは幸いなことに、年間365日ボーンフィッシュを釣ることができますが、冬の寒冷前線は思わぬ変化球を投げてきます。年末年始の頃には、寒冷前線のおかげで北のモスキートラグーンや、さらに北フロリダまで足を延ばして、澄み切った水でのレッドフィッシュのサイトフィッシングを楽しむ機会が生まれます。暖かくなるにつれて、私の関心はすべてボーンフィッシュとパーミット、そしてフロリダキース北部を回遊するターポンへと移ります。グランドスラムの最大のチャンスは4月に始まり、初秋まで続きます。
Sage:SAGE Elite Proとして、さまざまなSAGEロッドを使い分けていると思います。ボートの主力はSALT R8でしょうが、新しいPOWER R8もバウで大活躍していると聞いています。お客様に渡すSAGEロッドは、どのように決めているのですか?
Capt. Chris:普段スキフに積んでいるのは、8番から10番のSALT R8です。ターポンが回遊し始めると11番が加わります。キャスティングストロークが速めのアングラーのために、ガンネルの下には7番のPOWER R8も加わりました。春から初夏にかけては風が強い日もあり、ビスケーン湾のボーンフィッシュは大型の個体が多いので、9番クラスのSALT R8の出番が最も多くなります。風が弱い時期には、できるだけPOWER R8を出すようにしています。ここのボーンフィッシュは手強いことで有名で、7番ならより軽いフライを、より遠くへ、極めて正確にプレゼンテーションできるからです。POWER R8にはこれまでのところとても感心しています。私は20年近く前のTCRにまでさかのぼる、SAGEの超ファストアクションの系譜の7番をすべて使ってきましたから。
リールはENFORCERとARBOR XLを使い分けています。ENFORCERは9番以上の力仕事を担当し、使いやすいワンレボリューション・ドラグノブのおかげで、ファイトの真っ最中でも素早く正確にドラグを調整できます。スキフの後ろからお客様に「ドラグを4から7に」と指示でき、それがどう働くかを正確に把握していることが、一生に一度の魚を掛けて取り込めるかどうかの分かれ目になることもあります。軽めの番手のロッドにはArbor XLを選びます。7番のPOWER R8や8番のSALT R8には、軽量なArbor XLなら初心者でもベテランでも一日中持ち続けられます。さらに、ここのボーンフィッシュは走るだけでなく、方向を反転してボートのバウに向かって一直線に戻ってくるのが大好きなので、ラインの回収が何よりも重要になります。XLの大きなアーバーとナロースプールは、あの「グレーゴースト」に追いつくうえで、まさにいいところ取りなんです。
フライラインについては、私はクリアラインかクリアティップ派のガイドです。ビスケーン湾の魚は警戒心が強く、クリアラインやクリアティップでたとえ10%でも有利になるなら、迷わずそちらを選びます。たいていはRIO Premier Flats Clear Floaterの6ft(約1.8m)クリアティップで十分です。RIO Fluoroflexで長めのフロロカーボンリーダーを手結びしていますが、それでもこの6ft分のクリアティップが差を生みます。斜めに遠ざかっていくボーンフィッシュにショットを打つときも、パーミットの群れがフライを見に来たときも、フライラインを見せない余裕を少しでも多く作れれば、その魚に口を使わせるチャンスは高まるのです。
フライは簡単です。Spawning Shrimpなしで家を出ることは絶対にありません。モスキートラグーンのレッドフィッシュからビスケーン湾のボーンフィッシュまで、そしてフロリダキースからメキシコのアセンシオン湾まで、ボックスには少なくとも半ダースのSpawning Shrimpを入れておくべきです。



Sage:これまでに受けたガイドとしての最高のアドバイスは何ですか? また、キャリアを始めたばかりの若き日のChris Adamsに何を伝えますか?
Capt. Chris:師匠となり、今では大切な友人でもあるある優れたガイドが、かつてこう言ってくれました。「常にお客様の話に耳を傾けなさい」。単純に聞こえるかもしれませんが、お客様の言葉を「聞く」ことと、「耳を傾ける」ことはまったくの別物です。
お客様は、自分が感じていること、必要としていること、望んでいることをいつも正確に言葉にできるわけではありません。どうコーチするのが最善かを理解するには、本当に耳を傾ける必要があります。褒めて伸ばすべきか、はっきり言うべきか。距離の感覚は自分と同じか、それとも最初にすり合わせをして共通認識を作る必要があるか。私たちはチームであり、たいていの場合、目標を達成するための時間はわずか8時間です。だからこそ、耳を傾けるのです。
Sage:ビスケーン湾でDIYで挑むフライアングラーが成功するためのアドバイスをお願いします。
Capt. Chris:ビスケーン湾は手強いフィッシャリーとして有名です。ある日は打ちのめされ、次の日は報われる。プライドは本当にスロープに置いていかなければならない場所です。ビスケーンでDIYに挑戦するなら、天気には常に注意してください。だだっ広く開けた場所で、風が強まっても逃げ込める場所はほとんどありません。出かける前に必要なことは2つ。1)天気を確認すること、2)Ole Florida Fly Shopのチームに相談すること。彼らは知識の宝庫で、ベイでの充実した一日に必要なものを揃えています。
Sage:一般的な(あるいはプロの)アングラーでさえ見落としがちだと思う戦術、リグのコツ、水域のタイプなど、アングラーに覚えておいてほしいことはありますか?
Capt. Chris:今の道具はかつてないほど優れていますが、ボーンフィッシュに関しては、食うか見切るかの差は信じられないほど小さいものです。だから私は長めのリーダーを好み、しばしば12ft(約3.7m)以上にします。ボーンフィッシュはめったにじっとしていないので、完璧なキャストでもフライの位置が少しずれてしまうことがあります。そんなとき、リーダーの長さに余裕があればゲームを続けられます。ここで大きな役割を果たすのがフロロカーボンです。ステルス性はよく知られていますが、生来の張りがターンオーバーを助けてくれるのです。キャストやプレゼンテーションを心配して長いリーダーを避けるアングラーもいますが、フロロカーボンはそのギャップを埋め、最終的にはより多くのバイトにつながります。



Sage:初めての人が知らない、あるいは気づいていないマイアミの海の魅力とは?
Capt. Chris:フロリダは、最も美しく素晴らしいアウトドアの冒険が、実は目の前に隠れているような場所です。初めて一緒に釣りをした人から一番よく言われるのは、「マイアミにこんな場所があるなんて信じられない!」という言葉です。マイアミと聞いて多くの人が思い浮かべるのはナイトライフやビーチ、スポーツですが、テーリングしているボーンフィッシュにそっと忍び寄りながら、バウから顔を上げてスカイラインを眺めると、まったく違う見方ができるようになるのです。
Sage:フロリダの環境はここ数年、たびたびメディアの注目を集めてきました。特にエバーグレーズの生態系が直面する危機です。どのような保全活動や団体を支援していますか? またガイドとして、水上で自分の目で見てきた環境面の勝利と敗北にはどのようなものがありますか?
Capt. Chris:フロリダ生まれの4代目として、かつてはあれほど純粋で自然に根ざしていた場所が、住宅地や駐車場に姿を変えていくのを見るのは辛いものです。自らの生計を脇に置いて、私たちの河口域、とりわけフロリダ・エバーグレーズのために闘ってくれているガイドたちには、心から感謝しています。Captains for Clean Waterは、事業主やボート愛好家からアングラー、キャプテン、ガイドまで、本当のフロリダを守るために立ち上がる人々による、素晴らしい連合を築き上げました。国立公園がこれほどの危機にさらされ、本来すでに守られているべきものを守るためだけに、この闘いが州議会やワシントンD.C.にまで及ぶ日が来るとは、思いもしませんでした。
Sage:フロリダの海は、ソルトウォーターの魚種と生態系の数において有り余るほど豊かです。それでも、ある日に追う魚をひとつだけ選ぶとしたら何ですか?
Capt. Chris:多くの人が南フロリダやフロリダキースと聞いてまず思い浮かべるのはターポンシーズンでしょう。誤解しないでほしいのですが、ここ数年で私もターポンがすっかり好きになりました。それでも、残りの人生で追う魚をひとつだけ選ぶなら、それはパーミットです。頑固で容赦がなく、落ち込むときはとことん落ち込みますが、フライでパーミットを釣ったときの高揚感に勝るものはありません。とはいえ……
フラットでフライロッドを手に魚を追う時間は長いですが、パーミット以外に私を眠れなくさせる唯一の魚がセイルフィッシュです。ライブベイトの後ろでセイルフィッシュが体色を輝かせる瞬間は何ものにも替えがたく、その空中演技は最高のターポンのジャンプにも引けを取りません。南フロリダには素晴らしいセイルフィッシュのフィッシャリーがあり、私は自分のHell’s Bayのスキフから数尾釣ったことさえあります。大きなスポーツフィッシャー艇が並ぶすぐ横で魚を掛けているのはなかなか強烈な感覚で、無線で彼らが「小船」にちょっとした敬意を表してくれると、いつも思わず顔がほころびます。



原文:Guide Mindset | Florida Gamefish with Capt. Chris Adams(Matt Otepka/SAGE・Far Bank Enterprises、2026年4月9日)
写真:SAGE・Far Bank Enterprises
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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