冬のスティールヘッドに向けたツーハンドのセットアップを選ぶには、多くの要素が関わってきます。川の規模や性格、水量、岸の地形や障害物、捕食者とベイト、そして個人の好み。そこで役に立つのが、ツーハンドのガイドや指導を生業とする人たちの知見とアドバイスです。太平洋北西部(PNW)の川で冬のスペイシーズンが本格化するのに合わせ、信頼するアドバイザー数名に、ワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州それぞれのホームウォーターで愛用しているスペイシステムについて話を聞きました。
ここではDave、Jon、Jasonの3人が、選んだSAGEモデルの「理由」と、愛用のスイングロッドに合わせるRIOのラインやティップについて詳しく語ってくれています。PNWで——いや、どこであれ——冬のスティールヘッドを追う方なら、この道の第一人者たちからの役立つヒントがきっと見つかるはずです。

Dave Ferguson|SPEY R8 8126 & 8116(ワシントン州)
Dave Fergusonはワシントン州フォークスを拠点とするガイドで、Real Deal Guidesのオーナーです。ボガキール川、カラワ川、ソルダック川で、冬のスティールヘッドをスイングで狙う釣りを専門としています。SAGE Elite Proでもある彼は、オリンピック半島での何十年にもわたるガイドと釣りの経験を持ち、オフシーズンにはアラスカでトラウトのガイドを務めています。これも彼のガイドキャリアと技術的な専門性の大きな柱となっています。


私の冬の定番セットアップは、SPEY R8 8126とSPEY R8 8116が中心です。オリンピック半島の川は、長いグライド、木が茂った狭いコーナー、張り出した枝、そして水深やスペースの関係で大きなDループを作れないえぐれた岸などが混在しています。この2本は、そんな水域でパワー、フィール、効率のバランスが完璧なのです。
本当の「働き者」が欲しいときは8126を手に取ります。RIOの625グレインのSkagit Max Powerと組み合わせると、このロッドの潜在能力が完全に解き放たれます。瞬時にロードし、強烈なパンチ力があり、冬の最も重いティップでさえ、まったくもたつきを感じることなくターンオーバーさせられます。一方8116は、シャープで生き生きとしたスイッチロッドで、RIO Timberlineの540〜580と組み合わせると強力な武器になります。このロッドに580は重すぎると思うかもしれませんが、全くそんなことはありません。ロッドが生き生きと動き出し、使いたいシンクティップをすべて投げられ、ウェイト付きのフライも力強く運べます。それでいて繊細なタッチも保ち、オリンピック半島で知られる大型で元気な魚に対応できるバックボーンも備えているのです。
ティップは、水深と流速に合わせてT-11とT-14を組み合わせて使います。Timberlineのテーパーは、そうした切り替えをシームレスにしてくれます。多くのラインがもたついた感触なのに対し、Timberlineはバターのように滑らかで、私がこれまでに投げたスイッチラインの中で間違いなく最高の部類です。もうひとつの大きなメリットは、これほど短いロッドに持ち替えてもキャスティングストロークを変える必要がないことです。枝の下に潜り込んだり、急な岸に追い詰められたりして、従来のセットアップでは余地がないときに、これは決定的に重要です。オリンピック半島ではいつものことですが、状況が急変したときに、道具を絶えず調整するのではなく釣りを続けさせてくれるシステムは本当にありがたいものです。
私のスティールヘッド用ブレーキシステムはSAGE SPEY IIリールです。どちらのロッドとも見事にバランスが取れ、滑らかな立ち上がりと盤石のドラグ、そして湿気を防ぐシールドシステムにより、冬でも信頼できる性能を発揮してくれます。
Jon Hazlett|SPEY R8 7126(オレゴン州)
Jon Hazlettは25年にわたって南オレゴンを拠点とし、冬は沿岸部の川でスティールヘッドのガイドをしています。Far Bankインストラクターであり、Sandy River Spey ClaveやAlaska Spey Claveの常連プレゼンターでもあり、最近ではRogue Spey Claveを共同設立しました。SAGEとRIOのブランドアンバサダーとして密接に協力し、文章や動画のコンテンツを制作しています。特に有名なのが、YouTubeチャンネル@speylessonで公開しているロッドやラインのレビューです。


追い詰められたとき、最初に手を伸ばすのがこの短くパワフルな7番です。RIO Skagit Max Launchの550と組み合わせれば、開けたスイングランでも制約はありません。手に軽く、まさに理想的な「一日中振れるロッド」です。ロッドを高く構えた技術的なメンディングが必要な場面でも、単純にキャスト、メンディング、スイングを繰り返す場面でも、疲労が問題になることはありません。短いヘッドが好みなら、RIO Skagit Max Powerの525も見事にマッチし、シンクティップやフライのサイズが大きくなるにつれてわずかに優位に立ちます。
SPEY R8 7126には、私が「流れるようなパワー」と呼ぶものがあります。パワーを絞り出せるだけの深さまでロードし、高いラインスピードとタイトなループで、スペイタックルの先端を送り出してくれるのです。
冬のスティールヘッドフィッシングに求められるものは多岐にわたります。浅いインサイドで移動中の魚を狙う場面から、藪が茂った狭い岸を背に首まで立ち込む場面まで。私にとっては7126 SPEY R8がその幅をカバーしてくれます。ただ、私の冬のスティールヘッドフィッシングの大半は、その「中間」、私たちが「T-11ウォーター」と呼ぶ場所で行われます。T-14を10ft(約3m)以上使ったり、XXLのレッドアイを使ったりする必要はめったにありません。7126でも対応できますが、そうした場面では8番を手に取ります。
究極の7126セットアップを完成させるのは、極めて滑らかなSAGE SPEY IIリールの6/7/8。そこに44lbのRIO SlickShooterを巻くのが私の定番です。冬の寒い条件下でコーティングされたシューティングラインを好む方には、RIO Powerflex Ultraの.030に勝る選択肢はありません。
Jason Renfro|SPEY R8 6130(カリフォルニア州)
Jason RenfroはSAGE Elite Proであり、Renfro Fly Fishing(RFF)でフライキャスティングやフライフィッシングの指導を行うほか、北カリフォルニアの一流フライショップで、レベル別の継続講座も開いています。



SPEY R8 6130は発売以来、かなりの時間を共に過ごしてきました。北カリフォルニアのバレーを流れる川の多くや、南オレゴンのいくつかの川では、魚の平均サイズが10lb(約4.5kg)をかなり下回り、フローティングラインと小〜中型のフライで釣ることができます。6130は長さも絶妙で、スムーズで手に軽く、RIO Elite Scandi Launchの380グレインや、Elite Scandi MDC Kit Shortの#6(375グレイン)と素晴らしくマッチします。受け入れられるグレインの幅がかなり広いので、少し重めの感触が好みの方は、Scandi Launchの410グレインや、MDCシステムの#7ボディに5/6のティップを組み合わせても同じようにうまく機能します。
もう少し運搬力が必要な状況では、RIO Elite Skagit Max Launchの425か450がぴったりです。そのラインと条件ではT-8のLight MOWティップが理想的かもしれませんが、しっかりとしたテンションとキャスティング技術があれば、T-11のMedium MOWティップも選択肢に入ります。そして、伝説的なノースコーストの川へ向かうなら……そのときは7130 SPEY R8の出番です。ラインナップの中の宝石のような一本です。
原文:Expert Advice on Winter Spey Systems(Matthew Otepka/SAGE・Far Bank Enterprises、2026年1月7日)
写真:SAGE・Far Bank Enterprises
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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