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苔むした森を背にホー川でスイングするアングラー

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スティールヘッドで結ばれた兄弟 ― オリンピック半島・ホー川の4日間

Alex Blouin2016年10月13日

時が流れるにつれて、私たちの多くは、もともと足を下ろしていた場所から遠く離れている自分に気づきます。故郷とは、私たちがやがてなる大人へと形作られ、身体的にも精神的にも成熟するために歩む道を示される場所です。そこから離れたとき、旅の原点をなす友人や家族は、自分がどこから来たのか、なぜ自分が選んだ道を歩んでいるのかをいつも思い出させてくれます。そんな人たちと新しい故郷を分かち合うことは、自分にとっても、気心の知れた仲間にとっても、実り豊かなものです。

最近ワシントン州に移り住んだ私にとって、オリンピックの雨林はすぐにレクリエーションと孤独を味わう場所になりました。原生林と苔むしたスギの木々の中で得られる気づきは、この雄大な風景の静脈や動脈をなす壮麗な川の流れに次ぐものです。毎年冬になると、野生のスティールヘッドが外洋から、自らの原点、つまり生まれた川の源流へと遡上します。二つの生き物の旅をつなぐべく、コネチカット出身の兄弟、RyanとEvanがやって来て、ネイティブのスティールヘッドを求めて野生のオリンピックで4日間の遠征を共にしました。

RyanもEvanもツーハンドキャスティングの世界は初めてで、雄大なホー川が二人の「スペイ教育」の場になる予定でした。EvanにはSAGE TCX 7126-4を用意し(彼はこのロッドの有名なあだ名「デス・スター」にちなんで、すぐに「オビワン」と名付けました)、Ryanと私はどちらもSAGE ONE 7126-4を振り、みんなでRIOのスカジットヘッドをいろいろと使いました。二人のキャスティングとスイングのプレゼンテーションがあれほど急速に上達していくのを見ると、業界最高のタックルで釣ることの恩恵を確かに実感しました……。まもなく、私たち三人はそろって、遡上するスティールヘッドの前にフライを届けるべく、やるべきことを黙々とこなしていました。

できるかぎりスティールヘッドの魂とつながっていたいという思いから、私たちはスイングしていた砂利の中州にそのままキャンプを張りました。3日間2泊、そこが私たちの家でした。ボートの行き来はほとんどなく、他のアングラーの姿もめったに見かけず、新鮮なミキス(スティールヘッド)の気配が不気味なほど空気中に漂っていました。母なる自然は私たちに優しく、理想的な水量と、吹きさらしの中州のスイートルームにぴったりの天気を与えてくれました。焚き火を囲んで話を交わし、フライを巻き、即興のハーモニカ・ジャムセッションに興じる——会話も仲間意識も生き生きとしていました。こうした瞬間こそが、私たちの魂が求めていた故郷、友情、そして忘れ得ぬ思い出を思い起こさせてくれたのです……。

3日目は少し気温が下がり、静かな霧雨が降りました。冬のスティールヘッド釣りの神秘をより感じさせる天気です。このとき私たちは川の左岸を釣っていて、Ryanが先頭、Evanが真ん中、私が最後尾でした。私はいつも後ろを釣るのが好きです。自分のペースで釣りができ、仲間たちの優雅なキャストとリズムを眺められ、時にはめったにないフックアップの魔法を目にすることもできるからです。そしてまさにそれが、ランに入ってほんの数分後、私の目の前で起きたのです。

ホー川でスペイロッドを振るアングラー
砂利の中州に張ったテント
川原でくつろぐ仲間たち

一瞬のうちに静寂が破られました。100ヤード(約90m)ほど下流で、銀色に輝くバック(オス)が水面を突き破り、アクロバットのようなジャンプを披露したのです。すぐに岸に目をやると、Ryanが長いロッドを大きく曲げ、暴れ回る赤と銀の獣に向けていました。私はその100ヤードを一気に駆け抜け、最初から最後まで彼のそばでその体験を共にしました。信じられないという叫びと興奮の声が谷にこだまし、魚が勝利の戦いについに疲れ果てたとき、私はRyanにとって初めての野生のスティールヘッドをテーリングするという光栄に浴しました。私たち三人はその神秘的な生き物を見つめ、その魚が秘める力と意味を余すところなく受け止めました。現れたときと同じくらいあっという間に、魚はRyanの指の間をすり抜け、深く青い淵へと戻っていきました。私たちの心は敬意で満たされ、気持ちは高揚し、魂はすっかり豊かになりました。あのつかの間の瞬間は、これからもずっと私たちの記憶に、私たちだけの記憶として刻まれ続けるでしょう。私たちはもはや、同じものを追い求める兄弟、友情で結ばれた兄弟であるだけでなく、「スティールヘッドで結ばれた兄弟」になったのです。

写真:Evan Cleary、Lucas Young

ホー川のランに立ち込んでスイングする2人
野生のスティールヘッドを手にするRyanと仲間

原文:BROTHERS IN STEEL(Alex Blouin/SAGE・Far Bank Enterprises、2016年10月13日)
写真:Evan Cleary・Lucas Young(SAGE・Far Bank Enterprises)
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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