私たちの裏庭。冒険好きなアングラーにとって、そこは果てしない遊び場です。家から5分の場所に一級のトラウトストリームこそありませんが、その分を多様性、独自性、そして静けさが補って余りあります。一年のどの時期でも、どこで竿を出すかの選択肢は山ほどあり、氷河を抱く峰々がそのまま海へと落ち込む地形のおかげで、釣り場は尽きることがありません。
オリンピック半島は、かつての伝説的なサーモンとスティールヘッドの遡上で名を馳せ、ソル・ダック川、ホー川、クイーツ川といった川が注目の大半を集めています。それにはもっともな理由があります。しかし、ここは険しい山岳地帯に抱かれた温帯雨林であるため、「河川延長」の大部分を占めるのは小さなクリークや渓流です。つまり、小渓流のアングラーにとっては一生かけても探りきれないほどのフィールドがあるということ。地図上の青い線(ブルーライン)をどれか選べば、フライさえ投げ込めれば、そこに食いつこうと待っている魚がいる可能性はかなり高いのです。そしてそれこそ、私たちが数週間前にやったことでした。


現代のテクノロジーと情報があれば、多くのアングラーは衛星画像を眺めて手つかずのトラウトの釣り場を探すことに慣れているでしょう。それはある程度までは有効ですが、クリークが深い森の樹冠の下に隠れて見えない場合、実際に足を踏み入れてみるまでキャストできるスペースがどうなっているかはわかりません。そこで活躍するのが6ft6in(約2.0m)3番のDARTです。そもそも、まさにこうした状況のために開発されたロッドなのです。非常にコンパクトなレングスで極端に狭い場所でも効果的に釣りができ、3番のブランクは出会うであろうどんな獲物にも対応できます。このために作られた偵察用ツールを2本携え、私たちは手つかずの水と、よく食うネイティブトラウトを求めて山へ向かいました。



トレイルヘッドに着くと、急勾配を勢いよく流れ下るクリークは、ポケットウォーターと落ち込みの連続であることがわかりました。作戦は、源流近くの一連のメドウ(草地)まで約4.5マイル(約7.2km)上流へハイキングし、そこから釣り下ってくるというもの。とはいえ、トレイルがずっと川沿いに続いていたこともあり、道中ときどきフライを流してみたくなるのは当然です。驚いたことに、ネイティブのレインボートラウトとブルトラウトが健全に混生していることがすぐにわかりました。



ここの水は清らかで冷たく、谷を取り囲むそびえ立つ峰々から直接流れてきます。ブルトラウトはトラウトの中でも最もきれいで冷たい水を必要とする種のひとつで、健全な生態系の優れた指標でもあります。これほど手つかずの原野で何尾かに出会えたのは、思いがけない嬉しいご褒美でした。
メドウまで上がると、落ち込みはランや瀬に変わり、そびえ立つツガの森は息の詰まるような藪に取って代わられました。多くの場所で藪がクリークを完全に覆い尽くしており、上流へ進むには迂回ルートを探さなければなりません。あちこち這い回るうちに、その日の歩行距離は確実に数マイル増えました。藪が途切れたと思えば、今度はクリークに横たわる古い倒木が現れます。ストラクチャーや障害物には事欠かず、良いトラウトストリームの常として、良い魚ほど難しいプレゼンテーションを要求してきました。ここで違ったのは、ほぼすべてのプレゼンテーションが難しかったことです。ボウアンドアローキャストが、あっという間に欠かせないテクニックになりました。



DART 366-3には、RIOのクリークラインを巻いたCLICKリールを組み合わせました。この組み合わせは、この釣りにとってこれ以上ないほど完璧なセットアップです。DARTは、私たちが「クロースクォーター・ファストアクション」と呼ぶ設計を採用しています。バットまで簡単にロードでき、手元に驚くほどのフィールと感度をもたらす一方で、素早いティップが高いラインスピードとタイトなループを生み出します。近距離で高いラインスピードを出せるロッドであることは、張り出した藪の下へフライを差し込み、極端に狭い場所でも最も魚がいそうなゾーンへ正確にフライを置くための細いループを作るうえで非常に重要です。DARTシリーズ全体が40ft(約12m)以下のキャストに最適化されており、366-3は5〜30ft(約1.5〜9m)の範囲で特に優れた性能を発揮します。クリークラインの短いヘッドとアグレッシブなウェイトフォワードテーパーは、このシステムを理想的に補完し、ロッドティップからほとんどラインを出さなくても簡単にロッドをロードできます。
メドウの最上部にある透き通ったプールでは、水しぶきを上げてライズする魚がたくさん迎えてくれ、岸際にぴったりついた数尾をサイトで狙うチャンスもありました。何尾かと遊び、軽く腹ごしらえをして、ろ過した新鮮な水を補給したら、登りでやむなく素通りしたポケットウォーターと落ち込みを釣りに、下流へと戻り始めました。そしてもちろん、そこでも尽きることのない楽しさと美しいネイティブトラウトが待っていました。



この日の釣りをひと言でまとめるなら、トラウトがいそうに見える場所には必ずトラウトがいて、ふさふさのドライフライをうまくゾーンに入れれば必ず食ってきた、ということに尽きます。こうした小さなクリークでの釣りは、野生の場所に棲む野生の魚への愛が私たちにもたらしてくれる体験の、まさに好例です。
一日の終わりにロッドをたたんでいるとき、Alexは最初に結んだドライフライがまだそのまま付いていることに気づきました。たくさんの腹を空かせた魚、狭いスペース、深い藪、そして果てしなく難しいキャストをくぐり抜けてなお、同じフライが同じ4Xのティペットに結ばれたままだったのです。偶然かもしれないし、そうでないかもしれません。いずれにせよ、適切な道具を使ったことが一役買っていたと思いたいところです。6ft6inのDARTの実力を示す良い証拠でしょう。さらにおまけとして、川にかかる橋を見るたびに、腹を空かせたトラウトがいないかと急ブレーキを踏むのが好きな人にとって、6ft6inのDARTはフルセットのまま車の助手席に難なく載せておけます……いつでもすぐに出動できるのです。





原文:BLUE LINE ADVENTURES(Sage/SAGE・Far Bank Enterprises、2020年8月12日)
写真:SAGE・Far Bank Enterprises
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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