Christian Hillはコロラドで生まれ育ちました。双子の兄弟Colinとともに、這うこと、歩くこと、そして釣りをすることをあっという間に覚えたといいます。「いちばん古い記憶のいくつかは、近所の池での釣りです。ブルーギルやバス、コイ、巨大な金魚、ときにはカミツキガメまで追いかけていました」と彼は語ります。「自転車に乗れるようになる前から、フライフィッシングは僕の生活の一部でした」
「Pops Hill」ことお父さんは釣りの話をたくさんしてくれますが、中でも家族のお気に入りはこのエピソードです。「テルライドの小川から歩いて帰ってくる僕を、父が見ていたんです。僕はとんでもなく大きくて、パンパンに膨らんだベストを着ていて、それがほとんど地面を引きずっていました。すると一人の紳士が僕を呼び止めて、『やあ、坊や……ミミズで釣ってるのかい?』と聞いたんです。僕は手を止め、すっかりむっとして振り返り、『パパのエルクヘアカディスだよ!』と言い返しました。どうやらそのまま顔を伏せて、黙々と家に向かって歩き続けたらしいです」
今も黙々と前へ進み続けるChristianの旅は、近所の池からロアリングフォーク川のホームグラウンドへ、そしてソルトウォーターという大海原規模の新たな舞台へと彼を導いてきました。母方の家族は南フロリダの東海岸からキーズにかけての出身です。「本当にいろいろな釣りに触れられたのは幸運でした。それが自分のその後の人生にこれほど大きな影響を与えるなんて、当時は思いもしませんでした」と彼は言います。
現在Christianは、コロラド州カーボンデールと南西フロリダという、これ以上ないふたつの拠点で、ドリフトボートを漕ぎ、スキフを走らせながら、一年を通してガイドをしています。
RIO:トラウトガイドとしての始まりについて聞かせてください。
CHRISTIAN:すべてはコロラドのロアリングフォーク・バレーから始まりました。2008年の冬、ガイドへの転身を目指して、Taylor Creek Fly Shopの店頭スタッフの面接を受けました。その後すぐに初めてのドリフトボートを買い、ひたすら漕いで、漕いで、釣って、また漕いで、ようやくフロートガイドとしてのスタートを切りました。初日は信じられないような一日でした。その日一緒に漕いだ仲間たちは、今では生涯の友人であり、師でもあります。
RIO:当時いちばん学んだことは?
CHRISTIAN:駆け出しの頃、友人のJeremy Stotがこんな言葉を贈ってくれました。「最高の釣りの日というのは、何匹釣ったかで測るものじゃない。水辺での一日を特別なものにする、そのすべての要素なんだ」
今でも水辺にいるときは、その体験のすべてを楽しむよう心がけています。ボートを出すときに足に感じる冷たい水、鳥のさえずり、空気の匂い、季節とともに移り変わる色彩、ほかにもたくさん。僕にとっては、それらもネットを魚でいっぱいにすることと同じくらい大切なんです。


RIO:今はふたつの世界で生きていますね。ターポンとトラウト。そちらの活動はどうですか?
CHRISTIAN:最近、僕の人生は大きく変わりました。ずっと海に憧れていたんです。ソルトの釣行に行くたびに、ひとつの場所で過ごす時間がまったく足りないと感じて、もどかしい思いをしていました。それで、1週間だった旅が3週間になり、数か月になり、ついには第二の故郷である南フロリダでガイドの道を目指すことになったんです。南フロリダ、最高!
ここ2シーズンの冬は、パインアイランド・サウンドやネイチャーコーストの海を学びながら、ターポン、スヌーク、レッドフィッシュ、そのほかフライを食うものなら何でも追いかけてきました。初めてのスキフを買い、つい先日、OUPV(6人乗り)のキャプテンライセンスを取得したばかりです。友人や家族の支え、そして最高のパートナーの後押しのおかげで、この夢がいま現実になろうとしています。
RIO:それはすごい転身ですね。
CHRISTIAN:ええ、これが自分の道だとはわかっていたんですが、自分に務まるのかという不安や、経済的な負担、コロラドの家族と離れることを考えると、なかなか一歩を踏み出せませんでした。でも大局的に見れば、年を取ってから情熱を追いかけなかったことを振り返るのに比べたら、そんな苦労は取るに足らないことに思えたんです。そんなわけで今、僕は「新人」としてゼロからのスタートを切っていて、これ以上ないほどワクワクしています。でも心配しないで、コロラドのみんな。僕のシーズンはいつもどおり6月から12月まで、ホームリバーをフロートしています。ただ、これからは冬の霜を振り払いに、この巨大な塩水の水族館へ行くという選択肢が増えただけです。


RIO:コロラドのロアリングフォーク川。何か人を惹きつけてやまないものがありますよね?
CHRISTIAN:そうなんです。あの谷の水系には、いつも驚かされます。ハッチ、トラウトの質と数、美しい景色、移り変わる季節、そして何より、仲間であり、友人であり、兄弟姉妹と呼べる才能豊かなガイドたちのコミュニティ。僕はここに根を下ろしましたし、駆け出しの頃に面倒を見てくれた人たちとは今も親しくしています。カーボンデールは腰を落ち着けるのに最高の場所で、家族も近くにいますし、父はよく訪ねてきて、何十年も一緒に釣ってきた同じ川で釣りをしています。
初めてドレイクのハッチに出会ったのも、初めてガイドをしたのも、初めてドリフトボートを漕いだのもここで、プロとしての歩みを始めた場所でもあります。お客様から、何年も同じ区間ばかり釣っていて飽きないのかと聞かれることがあります。答えは簡単、きっぱり「ノー」です。トラウトシーズンに、ほかの場所にいたいとは思いません。
RIO:ガイドにはそれぞれのスタイルがあります。あなたのスタイルを教えてください。
CHRISTIAN:長年この川でボートを漕いできた中で、自分なりのスタイルができあがってきたと思います……とはいえ、それが尊敬するガイドたちから学んだことに影響されているのは否定しません。夏のカーボンデールのボートランプは、日によってはトラックとボートでごった返しています。初めてここで釣りをする人にとっては気後れする光景でしょう。僕はそういうことに動じないよう心がけています。つまり、落ち着いて、ほかのガイドやフロートする人たちの邪魔にならない位置を見つけ、お客様の準備が整っていること、そして曲がり角のたびにチャンスが潜んでいることを理解してもらえるようにするんです。
まずはファイトの講習から始めて、アタリがどう見えるか、最初の爆発的な走りがどんな感覚かを実演し、自信をつけてもらいます。この部分のためにボートを降りるのは、ほかのガイドやお客様の前だと少し気恥ずかしく感じることもありますが、お客様のことを大切に思っていること、そしてできる限り最高の体験を提供しようと本気で取り組んでいることを示す素晴らしい方法なんです。
もちろん、フィッシングガイドは場の空気を読み、それに応じてプログラムを調整する達人でなければなりません。ある日はガムドロップと虹のような楽しい一日でも、次の日には、崖っぷちの相棒を説得して落ち着かせるカウンセラーになっているわけです。



RIO:成功のためにどんなリグを組んでいますか? 頼りにしているライン、リーダー、ティペットの組み合わせは?
CHRISTIAN:この谷で釣りをする醍醐味は、生息環境の多様さです。生物量がとんでもないんです。素晴らしいドレイク、カディス、PMD、ストーンフライ、ミッジ、ブラウントラウトとレインボートラウトの稚魚、スカルピン、ホッパー、ザリガニ。何でもいます! ガイドとしては、どんなレベルのアングラーにも対応できるよう、できるだけシンプルにすることを心がけています。
普段は、ストリーマー用のロッドを1本(たいてい6番か7番)、ホッパー・ドロッパー用に2本(たいてい6番)、そしてちゃんとしたドライフライ用に1本(5番か6番)を用意しています。シーズン初めの雪代が落ち着きかけた頃は川の流れが速いので、太いティペットを付けた強めのロッドを使えば、魚を疲れ果てるまでファイトさせることなく、手早く取り込めます。シーズンが進むにつれて水量が落ち、水が澄み、魚はより小さく控えめなパターンを食べるようになります。そこで5番や6番の出番です。細いティペットを守ってくれて、小さなフライを魚の口から弾き飛ばしにくいミディアムアクションのロッドが好きなんです。要するに、シーズン初めは「剛竿」を使い、秋が近づいて小さな虫が多くなるにつれて、少しずつライトなタックルに落としていくわけです。
RIO:ドリフトボートでの……そして今はスキフでの、充実した一日のカギは何ですか?
CHRISTIAN:ロッキー山脈でボートを出すときも、南フロリダのバックウォーターにスキフを滑り込ませるときも、目標は楽しむことです。友人やお客様と過ごす水辺の時間を心から楽しんでいますし、結局のところ、ボートランプに着くたびにワクワクできなければこの仕事はしていないでしょう。ずっと前に自分に言い聞かせたんです。朝起きて仕事に行くのが憂うつになったら辞めようって。でも、みんな、その日は決して来ません。僕は間違いなく一生この仕事を続けます。
RIO:RIOで関わってきた研究開発の仕事について教えてください。
CHRISTIAN:数年前、新しいRIO Goldシリーズのフライラインのテストと開発に協力する機会をいただきました。僕に必要だったのは、ホームウォーターで出会うあらゆる用途をカバーできる答えでした。一日の中でもいくつもの釣り方をするので、すべてをこなせる汎用性の高いフライラインを見つけるのは難しかったんです。RIOのGold XPとGold MAXがそれを変えてくれました。
大きくてふわふわしたストリーマーや、竜巻の中でパラシュートを投げるようなチャビー(Chubby)のドロッパーリグをターンオーバーさせるとき、Gold MAXは見事に応えてくれて、リグをしっかり伸ばしながら、ぴたりと釣り合った精度とパワーで簡単に届けてくれます。一方、Gold XPは、ドライフライや繊細なニンフリグを警戒心の強いトラウトに投げるときの、僕の一番のお気に入りになりました。フライラインを気に入るかどうかは、2投もすればわかります。このラインは、最初のひと振りから思わず顔がほころぶものでした。
原文:Two Worlds. One Purpose | with RIO Ambassador Christian Hill(Geoff Mueller/RIO・Far Bank Enterprises、2025年6月12日)
写真:RIO・Far Bank Enterprises
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

User Name 2 Days ago
Lorem ipsum dolor sit amet, consectetuer adipiscing elit. Aenean commodo ligula eget dolor.