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キャップをかぶったOliver Whiteのポートレート

PRO-FILES

Edge of Awareness:RIOアンバサダー Oliver White

Geoff Mueller2025年8月4日

今年の春先に行われたRIOチームのアバコ遠征は、Oliver Whiteにとって、ある意味で里帰りのようなものでした。到着すると、大喜びのゲート係員とハグを交わします。潮風で色あせ、バンパーが凹んだ私たちのフォードは、マーシュハーバー近くに住むOliverの義理の兄弟が貸してくれたもの。そして、陽気なフラッツ狂、Clint Kempが営むBlackfly Lodgeでの夕食では、Flip PallotやChico Fernandezといった長年の師、友人、レジェンドたちの隣で、激辛のカリブ料理に汗をかきました。

南国での事業から手を引き、アイダホ州の名川サウスフォーク川のほとりに現在のSouth Fork Lodgeを構えた今も、Oliverにとってバハマは見慣れた顔と魚が待つ土地です。そこは彼の世界を旅したいという渇望を育んだ場所であり、猛禽類のような長い「ウイングスパン」を活かして、テーリングする魚にどこで出会っても長く正確なショットを打ち込める、彼ならではのキャスティングストロークを磨き上げた干潟でもあります。

長年にわたる潮の香りのする経験は、魚のいる水辺でも人生においても役立ち続ける、鋭い直感を鍛え上げてきました。なかなか口を使わない魚を仕留めるときも、世界クラスのトラウトロッジの慌ただしいスケジュールをさばくときも、幼い二人の息子を育てる終わりのない混沌のなかを進むときも、彼は「今この瞬間にいること」こそが物事を前に進める最善の方法だと学んできました。

毎日、魔法のような瞬間を生み出すことを使命とする男の内面に、もう少し深く迫ってみましょう。

常に前進し続けることについて —

Oliver White:進む道はひとつ、前だけですよね。大変なこともあるでしょう。ひどい天気にも当たる。確率を少しでも自分に有利にするため、できることはすべてやる。それでも何が起きようと、何かしらの影響は受けるものです。苛立って崩れ落ちることもできるし、自分がコントロールできるのはここまでだと受け入れて、ひたすら踏ん張って前に進むこともできる。

それはストア派的な世界観です。そして私が拠り所にしている考え方でもあります。私は苛立ちません。ただ受け入れて、「よし、今日は雨で、30ノットの風が吹いている。それが今の状況だ。この条件で釣るしかない」と言うだけ。もう天気予報も見ません。何があっても行くんです。だから、天気は関係ないんです。

期待していたもの、望んでいたものと違うからと自分を責めることもできるし、流れに身を任せてできる限りのことをやることもできる。そういうことだと思います。

狩りについて —

OW:魚がとても集中していて、すぐ近くまで寄らなければならないこともある。でも、もっと遠くを見ているときもある。その魚が何をしていて、頭の中で何が起きているのかを見極めようとするんです。どこにキャストするか?魚の認識の縁ですよね。魚が認識している範囲はどこなのか。底に頭をつけてテーリングしているときの魚は、ものすごく集中しています。だから、その範囲のちょうど周縁部にフライを入れなければならない。では、その魔法のような認識の範囲はどこにあるのか?それを見つけ出さなければならない。そして、そこにフライを届ける技術が必要になる。彼らは捕食者です。そして、魚がフライを食ってラインが張り詰めた、つながった瞬間のあの感覚。そのとき、すべてがかみ合ったと、自分がそれを実現させたと分かるんです。それがすべて。それが魔法なんです。

干潟でダブルホールのキャストをするOliver White
フライラインを指でつまむ手元のモノクロ写真

メンターについて —

OW:人生におけるメンターは宝物です。尊敬でき、ともに成長できる人。自分の力でもっと高みを目指せと背中を押し、そこへたどり着く方法を一緒に考えてくれる人。結局のところ、それが鍵なんです。

この世界での最大のメンターのひとりは、昔も今もFlip Pallotです。子どもの頃、彼はテレビの中の人でした。土曜日の朝に起きて彼の番組を観る。彼はいつも憧れの存在でした。その彼と今こうしてつながり、親しい友人でありメンターでいてくれることは、何ものにもかえがたいものです。

Flipはとても技術的で、細部まで考え抜く人です。その知識を私に伝えてくれたおかげで、自分の釣りのシステムやプロセスについて、より意識的に、よりこだわるようになりました。本当に素晴らしいことです。一緒にあちこちで最高の釣りや冒険をたくさんしてきました。その関係があったからこそ、自分もほかの人に同じことをしたいと思うようになりました。若い人たちのメンターとなり、彼らが自分のキャリアを見つけ、活躍できるよう手助けすることで恩返しがしたいという強い思いがあります。

今この瞬間を生きることについて —

OW:今この瞬間にいること、自分がいる瞬間を意識してそこに喜びを見つけることを、常に自分に言い聞かせなければなりません。良くも悪くも、私がずっと苦労してきたことのひとつが「満足すること」です。私はアクセルを踏み続けるタイプの人間です。どうすればもっとうまくやれるか?どうすれば成長できるか?次は何か?いつもそう考えています。

それは内面的にはつらい場所です。同時に、成功をつかむための大きな要素でもあります。私は、物事がそのままであることに満足しているのが苦手なんです。明日をもっと良くする方法が常にあるような気がする。アングラーとして、人として、そして父親として、起業家として、どうすれば成長し学べるか。それが内なる葛藤を生むんです……。

でも結局、それが私の生きる場所です。受け入れるしかありません。釣りの話で言えば、ロングラインをキャストすることがいい例です。ロングラインはいろんなことを教えてくれます。力づくではどうにもならない。分かりますよね?考えさせられるし、ペースを落とさせられる。力任せの乱暴なやつにならないよう、教えてくれるんです。

薄暗い部屋でフライを巻く手元
フラッツボートのバウに立ちキャストするアングラーとポールで操船するガイド

釣りについて —

OW:私にとってフライフィッシングは、実に追い求める価値のある、特別なものです。やったことのない人、釣りをしない人には分からないかもしれませんが、羽根や毛を糸の先につないで、自分ひとりで生き物と引き合うという、とても原始的な行為なんです。

それ以上に、フライフィッシングを本当に特別なものにしているのは、禅のような瞬間を探し求めることだと思います。うまくやるには、ちょうどいい分だけの集中した動作が必要です。でも、ほかのことは何も考えられない。家庭や仕事や人生の課題も、何もかも。実際にその瞬間にいて、しかも美しい場所にいる。今の世の中では、なかなか手に入らないものです。それがこの追求の最大の価値のひとつだと感じています。

探検について —

OW:ほぼ定義上、最高の釣りは辺境の地にあります。私は、世界の果ての、人里離れた手つかずの場所にいるという考えが大好きです。そういう場所を探して人生を過ごしてきました。それが大好きなんです。探すことが好きだし、新しさが好きだし、未知の要素がある何かを解き明かすという考えが好きなんです。

でも同時に、身近な場所でも同じくらいの辺境感を探します。小道をもう1マイル(約1.6km)多く歩くだけのこともあれば、たくさんの人がいる川を、別の角度から捉え直すことで、自分なりの新しさや辺境を見つけることもあります。それも釣りの喜びの一部なんです。

白い砂の干潟を歩くアングラーのモノクロ写真
水中から見たボーンフィッシュと干潟に立つアングラーのモノクロ写真

原文:Edge of Awareness | with RIO Ambassador Oliver White(Geoff Mueller/RIO・Far Bank Enterprises、2025年8月4日)
写真:RIO・Far Bank Enterprises
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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