RIOアンバサダーのRick Kustichは、フライフィッシングのライター、インストラクター、ガイド、そして旅番組のホストとして活躍しています。フライフィッシングを始めたのは50年以上前、ニューヨーク州北部の湖や渓流でした。マスキーに魅せられたのは早く、ナイアガラ川のほとりで育ち、その名高い在来マスキーの群れに親しんだことがきっかけです。40年近くにわたり、マスキーを狙う方法はフライフィッシングただひとつ。その釣りは、学び、上達し、フライフィッシングをギア(ルアー釣り)と同じくらい効果的なものにしたいという執念へと変わっていきました。
昨年、私たちは新しいRIO Elite Musky Outboundラインの初期プロトタイプをRickに託し、評価を依頼しました。マスキーを狙うフライアングラーの頭の中、高性能なマスキー専用フライラインに求められる要素、そして新しいRIO Musky OutboundラインナップについてのRickの解説を、以下でお読みください。
RickのInstagramはこちら:@rickkustich
長年、私は市場にあるフライラインをなんとか工夫してマスキー釣りに使ってきました。この釣りのために設計されたラインはほとんどなかったからです。シンクティップのシューティングヘッドの中にはシングルハンドロッドでよく機能するものもありましたが、大きく空気抵抗のあるフライを安定してターンオーバーさせるだけのパンチに欠けるものがほとんどでした。
マスキー釣りを完全にツーハンドのオーバーヘッドキャストへ移行してからは、このスタイルに合うラインが市場にないことは明らかでした。求める効率に対してヘッドが長すぎるラインに苦労し、何年もティップやヘッドをカットして適切なバランスを探ってきました。そうして手を加えたラインの中にはロッドをしっかりロードできるものもありましたが、今度はランニングラインの性能が問題になりました。さまざまなヘッドとランニングラインをカットしてつなぎ合わせ、自分でラインを「製造」することで解決した問題もあります。しかし、ツーハンドロッドをロードできるだけの重さを持ちながら、効率を損なうほどヘッドが長くならない素材を見つけるのは困難でした。それに、リトリーブのたびにラインの接続部がガイドをカチカチと通過するのにもうんざりしていました。それがマスキーがフライに食いつくのを妨げていた可能性すらあります。
私自身の経験から、ほとんどのマスキーの水域を攻めるうえでツーハンドキャストに明確な利点があることははっきりしていました。フッキングはより安定し、魚はより大きくなる。結果は嘘をつきません。それでも、最初から高性能なラインがあれば、このスタイルはどれほど楽しくなるだろうという思いが常にありました。新しいRIO Elite Musky Linesは、まさにそれを実現するために、そしてそれ以上のために設計されています。



高性能なマスキー用フライラインに求められるのは、飛距離やフライのターンオーバーだけではありません。フライをリトリーブするたびに、リーダーをロッドのトップガイドの内側に入れ、フライをティップから2ft(約60cm)以内に置いた状態でフィギュアエイト(8の字)の動作を行います。リトリーブが終わったら、最小限のエネルギーでラインのヘッドを素早くロッドティップの外へ送り出し、次のキャストに向けてロードすることが重要です。フォルスキャストはできるだけ少なくしたいところです。短いヘッドとアグレッシブなテーパーは、無駄な力を使わずにフライを素早く水に戻す助けになります。
RIOのマスキー専用ラインナップは、シングルハンドとツーハンドの両方のキャスティングスタイルに対応する4本の新しいラインで、この効率をさらに高めています。私は昨シーズンにプロトタイプを使う機会に恵まれましたが、40年近くこの魚を追ってきた中で、間違いなく最高のマスキー用スペシャリティラインです。アグレッシブなフロントテーパーにより、遠投も、マスキー攻略に欠かせない大きく空気抵抗のあるフライを安定してターンオーバーさせることも容易になります。


Elite Musky Outbound WF11 I/S5(465gr)とWF12 I/S5(510gr)は、アグレッシブなフロントテーパー、27ft(約8.2m)のヘッド、そしてインターミディエイトのランニングラインと一体化した高速シンキングのティップを備えています。この2本はシングルハンドのキャスティングに合わせて設計されていますが、510grは500grクラスのラインに対応したツーハンドロッドでのキャスティングでも驚くほどよく機能します。
Elite Musky Outbound 600gr I/S5は、ツーハンドのオーバーヘッドキャスト用に設計されたラインで、このスタイル向けに作られた市販ロッドのほとんどのグレインウィンドウに収まります。アグレッシブなフロントテーパー、27ft(約8.2m)のヘッド、インターミディエイトのランニングラインと一体化した高速シンキングのティップを備えています。ラインナップを締めくくるElite Musky Outbound Custom T-27 I/S5は、30ft(約9.1m)のヘッドで総重量810gr。ツーハンドキャスティング向けのカスタムカット用で、最も高いグレインウィンドウを持つロッドに合わせて設計されています。
Elite Musky Outboundラインは、ヘッドと少しのランニングラインをロッドティップの外に出した状態で最もよく飛びます。ただ、実際のマスキー釣りの場面では、キャスト前にヘッドを完璧な位置に置くことが常に現実的とは限りません。そのために余計なフォルスキャストが必要になることもあるからです。アグレッシブなテーパーのおかげで、このラインは許容範囲が非常に広く、フォワードキャストの前にヘッドが完璧な位置になくても遠投が可能です。
モノフィラメントコアのランニングラインは、細径でありながら強度が高く、飛距離を伸ばすとともに、リトリーブやストリップセットでも扱いやすくなっています。ランニングラインはさまざまな気温条件でしなやかさを保ち、伸びもわずかです。インターミディエイトのランニングラインはシンクティップが到達できる水深を深め、実際に水深20ft(約6m)以上の水域でもヘッドが効果的に機能しました。一方で、このラインは汎用性も備えています。リトリーブを速めれば、水深わずか数フィートの水域でもティップで広く探ることができます。
原文:RIO's Musky Outbound Lines with Ambassador Rick Kustich(Rick Kustich/RIO・Far Bank Enterprises、2026年8月25日)
写真:RIO・Far Bank Enterprises
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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