トラディショナルなスティールヘッドフライは、2Xから4Xロングといった長めのシャンクのフックに巻かれます。しかし4Xロングを超えるシャンクになると、掛かった魚がテコの力を使えるようになり、バラしやすくなります。イントルーダースタイルのフライは大きく見せることを前提としていて、通常は長い金属製のシャンクに巻き、後方にスティンガーフックを伸ばします。これでテコの問題は解決しますが、長い金属シャンクと後ろに伸びるワイヤーは、量産フライの重量とコストを押し上げます。イントルーダースタイルのフライは1本9ドル以上することも珍しくありません。そこで私たちは、性能面の長所はそのままに、価格を下げることを目指しました。その答えが、RIO's Animalをプラスチックのチューブに巻くことだったのです。

スティールヘッドアングラーが初めてチューブフライを目にすると、決まって「なぜフックが付いていないの?」「どうやって使うの?」といった疑問が湧きます。理想を言えば、詳しいショップスタッフや釣り仲間がそばにいて答えてくれるといいのですが、そうでない場合のために、RIO's Animalのリギング方法をご紹介します。
RIO's Animalは、フライの後端にジャンクションチューブが付いていて、そこにフックが差し込まれた状態で届きます。まずはチューブからフックを抜きます。ティペットをフライの前側からチューブに通します。ティペットがフライの後端から出てきたら、スティンガーフックを結びます。結び終えたらティペットを引いて、フックのアイをジャンクションチューブに収めます。このパターンでは、フックポイントを上向きにセットすることをおすすめします。そうすることで、フックが岩に引っかかりにくくなります。


チューブフライは、スティールヘッドフライの中では軽めなのが普通です。でも、このフライはひと味違います。RIO's Animalの重さは1.49グラム(約3/64オンス、23グレイン)。その重さは、チューブの前端に固定された、凄みのあるペイント済みのレッドアイによるものです。冬や春の増水した川で釣るとき、この重いアイのありがたみを実感するはずです。
このフライのもうひとつの魅力は、水中でのマテリアルの独特な動きです。マテリアルは柔らかく、流れの中で魅惑的に揺らめきますが、それはマテリアルの巻き留め方によるものです。逆向きに巻いているのです。説明しましょう。
右利きのタイヤーなら、ふつうはフライの後ろから始めて左から右へと巻いていきます。すべてのマテリアルは後ろへなびかせ、流線形に整えるのが一般的です。ところが柔らかいマテリアルをこの方法で巻くと、濡れたときに細い麺のようにしぼんでしまうことがあります。そういう状態でよく機能するフライもありますが、イントルーダースタイルのフライは、濡れても大きく見えることが求められます。RIO's Animalでは、左から右へ巻くのは同じですが、フライの前側から巻き始めました。これはチューブに巻くからこそ、ずっとやりやすくなった方法です。巻き終えたら、歯ブラシと指を使ってすべてのマテリアルを逆らうように後ろへ押し倒します。マテリアルは前へ戻ろうとするので、濡れてスイングしている間もボリュームのある姿を保ちやすいのです。

写真は、RIOブランドマネージャーのSimon Gawesworthが最近、ピンク&オレンジのRIO's Animalで見事なウィンターランの野生スティールヘッドを手にしたときのものです。
ほかのスティールヘッド用ウェットフライと同じように、私たちの言う「スイング」で使ってください。私はシンクティップで沈めてから、ラインにわずかな弧(ボウ)を保つようにしています。こうすることで、フライが魚に対してやや横向きにプレゼンテーションされていることがわかります。そして、できる限りゆっくりと流すように心がけています。
カラーについては、私が一番よく手に取るのはブラック&ブルーです。でも、パープル&ピンクも僅差の2番手です。
フライデザイナーにとって、パターンを市場に送り出すまでには満足感を覚える節目がいくつもあります。でも、おそらく一番うれしいのは、そのフライで釣果を上げたアングラーから便りが届くことでしょう。
そんなアングラーの一人が、Fly Water Travelで働くDavid Kalinowskiです。彼は2019年の終わりからアラスカのスティールヘッドでこのフライを使い始め、一緒に釣りをする人たちに積極的に薦めてくれています。Davidがこんなメッセージと写真を送ってくれました。
「交換できるフックが使えるので、チューブフライはずっと気に入っています。Animalはシルエットがいいし、マテリアルが水を吸わないので、比較的大きなフライなのにキャストしやすく、沈下速度も十分です」。そしてカラーについては?「ブラック&ブルー、間違いなし。いつでも、どこでも」

原文:Behind The Fly - RIO's Animal(Patrick Kilby/RIO・Far Bank Enterprises、2021年1月25日)
写真:RIO・Far Bank Enterprises
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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