9月中旬から下旬にかけて、太平洋岸北西部(PNW)で最高の楽しみのひとつが幕を開けます。秋のサーモンを川で狙う釣りです。サーモンは5種類いますが、多くのアングラーが追うのはキングサーモンとコーホーサーモンの2種。この素晴らしい魚たちを狙うアングラーの大半はコンベンショナルタックルを使いますが、ツーハンドロッドを引っ張り出し、スイングさせたフライで「人生最高のグラブ」を味わうチャンスを狙うにも絶好の時期です。その実現方法を紹介しましょう。
川の中の魚の居場所
スイングで安定してサーモンを掛けるには、魚が川のどこを通って遡上するのか、そしてどの程度の流速ならフライが速すぎず遅すぎず動いて、魚がプレゼンテーションに反応してくれるのかを理解することが不可欠です。

1. 適切な水深を探す
スイングでサーモンを狙うのに理想的な水深は3〜10ft(約0.9〜3m)です。10ftより深いと、フライが魚のテリトリーに入り込んでプレッシャーをかけ、バイトを誘うのではなく、魚がフライから逃げる余地を大きく与えてしまいます。
プロのコツ:ランニングラインは、ヘッドとの接続ループではなくティペットが先に切れるだけの強度があるものを選びましょう。フライの結び目ではなくこの接続部で切れたら、ヘッド、シンクティップ、ティペット、フライにさようならです。フライを失うだけなら釣りを続けられますが、セットアップを丸ごと失えばその場で終了です。

2. ほとんどの川では、ストラクチャーのある流れを探す
典型的なのは大岩や倒木です。こうした川の地形の周りをスペイロッドで釣るときに最も大切なのは、フライを引っ掛けることなく、できるだけ近くまで届けることです。それを実現できるかどうかは、キャストの角度、シンクティップの選択、フライの選択、そしてリーダーの長さで決まります。

3. 水深が急に変化する場所や、魚が滞留したり立ち止まったりする場所を探す
速い流れの上下や、川の勾配が大きく変わる場所は狙い目です。魚が着く場所としてもうひとつ重要なのが、川が鋭く曲がる場所や直角に曲がる場所です。たいていこうした場所では流速と水深が変化しており、その上流や下流に魚が着いていることがよくあります。

4. 数秒おき、数分おきに魚が動いたり、跳ねたり、水しぶきを上げたりしている
これが見えれば、魚がいることがわかります。あとは1尾釣るだけです。跳ねたり水しぶきを上げたりする魚が多く見えるほど、出会える魚も多いはずです。スティールヘッドを狙う場合、水しぶきやライズで居場所を見せてくれることはたまにしかありませんし、見えなかったとしても魚がいないとは限りません。正しい区間を選んだと信じるしかないのです。しかしサーモンの場合、30分経っても魚の動きがまったく見えなければ、そこには魚がいないか、フライを投げる価値があるほどの数はいないということです。

ロッド選び
10〜15ft(約3〜4.5m)の、最低でもT-14、場合によってはT-20をターンオーバーさせられるロッドを持つことがカギです。RIOのInTouch Level Tで自作することもできますし、InTouch VersiTipを使う手もあります。この重さのシンクティップに、チノーク(キングサーモン)の注意を引けるだけの大きさのフライを組み合わせるには、少なくともしっかりした8番が必要です。ですから7番のスカンジセットは家に置いていきましょう。この仕事に向いた道具ではありません。サーモンを狙うおすすめのロッドを挙げるなら、間違いなく9番です。長さはキャスティングスタイルの好み次第ですが、12ft6in〜15ft(約3.8〜4.6m)のものを選びましょう。私が最もよく使うのは14ft(約4.3m)です。フライを思いどおりの場所に置け、必要なら長いティップも投げられるからです。覚えておいてほしいのは、このロッドパワーの推奨は魚の大きさのためではなく、適切なプレゼンテーションのために必要なタックルをキャストできる強さのためだということです。
ヘッド選び
手持ちのものを使いましょう。そして、あるヘッドが何のためのものかわからないなら、使って失くすより、使わないことです。つまり、インターメディエイトラインに何ができて、川のどこで役に立つのかを理解していないなら、付けないこと。木に巻き付けたり、大岩に引っ掛けたり、数投ごとに根掛かりしたりするだけです。普通のフローティングヘッドで、シンクティップの長さやグレインを変えて対応しましょう。それでもたくさんの魚が釣れますし、トラブルを避けられます。
わかっている人にとっては、インターメディエイトラインこそが正解です。たとえばRIOのInTouch Skagit Max GameChanger。適切なティップと組み合わせれば、より速く深い流れを広く探れるので、他の人が見つけられない魚を見つけられます。これは高水や速い流れのときだけの話だと思うかもしれませんが、渇水時にも有効です。渇水時には、魚は最も身を隠せる速い流れの中に着くからです。ラインの比重にはさまざまな選択肢がありますが、水面の少し下に入る程度のヘッドにしておきましょう。重めのラインは本当に速い流れ向けで、一日中ロッドに付けておくには向いていません。ですから、何でもこなせるインターメディエイトラインを選ぶなら、フライが速くスイングしすぎず、魚を誘う時間を長く取れるものを選びましょう。
シンクティップ選び
サーモンをスイングで狙う釣りでは、適切なシンクティップを選べるかどうかで、魚に出会えるかどうかが決まります。サーモンをスイングで狙うとき、ティップの選択は他のどのタックルよりも重要です。この選択を間違えると、たくさんの魚が跳ねたり水しぶきを上げたりするのを眺めるだけで、一度もラインが張ることはないでしょう。
では、何が必要なのでしょうか?
* T-11を10〜12.5ft(約3〜3.8m)
* T-14を10〜12.5ft(約3〜3.8m)
* T-17を10〜12.5ft(約3〜3.8m)
* 本当に深く沈めたくて、それに見合う長さのロッドがあるなら、15ft(約4.6m)のInTouchシンクティップ、場合によってはT-20を使いましょう。
* RIOのSkagit MOWティップは、重めのティップを使い始めるのに最適です。10ftや15ftのティップの重さを丸ごと使う必要がなく、必要な分だけを選んで少しずつ川底に近づけていけます。
最後にまとめとして、適切なヘッドとシンクティップを組み合わせ、適切な角度でキャストすれば、必ずサーモンに出会えるはずです。幸運にもラインが張ったら、しっかりとフッキングしてください。これは6ポンド(約2.7kg)級を狙う夏のスティールヘッドのドライラインの釣りとは違います。ロッドで思い切り引きつけて、人生最高のファイトを楽しんでください!
原文:How To: Swinging For Pacific Salmon(Captain Lael Johnson/RIO・Far Bank Enterprises、2023年11月9日)
写真:RIO・Far Bank Enterprises
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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