自己紹介をお願いします。
私は11歳のときからフライフィッシングとフライタイイングに「取り憑かれて」います。いろいろな場所で釣りをしてきましたが、ホームウォーターはキャッツキル地方のデラウェア川水系。それに次ぐのが北東部の海岸で、ストライパー(ストライプドバス)やブルーフィッシュ、アルビー(フォルスアルバコア)を狙っています。もう何十年もフライロッド以外で魚を釣ったことはありませんし、記憶にある限り、自分で巻いたフライ以外は使ったことがありません。私にとってタイイングと釣りは切っても切り離せないものです。魚が何を食べたがっているのかを見極め、その餌を最もよく表現するものを考え、それを正しくプレゼンテーションする。それがすべてです。フライを巻いていないときは、ジャズピアニスト兼作曲家、そして知的財産権の弁護士をしています。眠る暇なんてありません!
Splitsville Flying Antのインスピレーションはどこから?
私は昔から、今は亡きBob Quigleyのフライのファンでした。彼のフライはいつも、一味違う「虫っぽい」シルエットをしています。中でも彼のハックルスタッカーという技法が大好きです。15年ほど前から、ハックルスタッカー(基本的にはスレッドのループにハックルを上下に巻き付けたもの)を使って、カディスやメイフライ、テレストリアルのウイングを左右に分けるようになりました。アントはいつでもよく効きますが、見えにくいのが難点です。この技法でウイングを分けると、水面に落ちたアリを模したとても虫っぽいシルエットになるだけでなく、浮力も抜群で、サイズ20まで小さくしても視認性が保てるのです。


このフライでの思い出深い経験は?
デラウェア川では、夏の終わりから初秋にかけて羽アリの「フォール(大量落下)」が起こる可能性があります。夏の間ずっと水温が高すぎて釣りにならなかった場所でライズが出ていたという友人の勧めで、デラウェア本流の有名なランを見に行ったのですが、着いてから最初の1時間はほとんど何も起こりませんでした。まだ十分に水温が下がっていないようでした。ところが突然、プール全体が文字どおり爆発したかのように、ライズする魚であふれかえったのです。足元を見ると、ウェーダーの周りはサイズ12から24ほどまでの羽アリで埋め尽くされていました。中くらいのSplitsville Flying Antを見つけて結ぶと、次から次へと魚が掛かり、中にはバッキングまで引きずり出したり、あっさりラインを切っていったりする大きなレインボーもいました。ほかにも数人の釣り人がいましたが、彼らは魚に見向きしてもらえるフライすら持っていませんでした。まさに魔法のような1時間でした。
このフライを使うお気に入りの水域は?
Splitsville Flying Antは羽アリのフォールで威力を発揮するのはもちろん、夏から初秋にかけてのサーチングパターンや、何でも拾い食いしている魚向けの「ガーベージフィーダー」パターンとしても優秀です。最も緩やかな流れから、かなりの速さで流れるランまで、よく効きます。
どのように使いますか?
ひたすらデッドドリフトです!
ほかに伝えたいことは?
羽アリはサーチングパターンとして優れているうえに、ハッチを捕食しているのにメイフライやカディスのパターンには見向きもしない魚に対しても、非常に有効な選択肢になります。デラウェア川で長年ガイドをしている友人の一人は、ブラックの小さなSplitsville Flying Antを、トライコのスピナーを模したお気に入りのパターンとして使っているほどです。
原文:Behind The Fly - RIO's King Splitsville Flying Ant(Jonny King/RIO・Far Bank Enterprises、2023年9月19日)
写真:RIO・Far Bank Enterprises
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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