Upstream™コレクションは、役目を終えたウェーダーから作られています。タフで防水性の高い生地を、まだまだ使い続けられるアイテムへと生まれ変わらせたもの。いわば「ギアから生まれたギア」です。丈夫で実用的、そして世界にひとつだけの一点ものです。
ウェーダーが話せたなら、きっとたくさんの物語を語ってくれるでしょう。藪をかき分け、川を渡った何マイルもの道のり。冷たい水の中で過ごした長い一日。ネットに収めてはリリースした魚たち、そのほか数えきれない思い出。ところが私たちを濡れから守る役目を終えると、残念ながらそのほとんどはゴミとして捨てられてしまいます。私たちは、ウェーダーにはもっとふさわしい最後があると考えています。

防水性と耐久性で誰もが頼りにしているウェーダーの素材は、一般的な方法ではリサイクルできません。多層にラミネートされているため、原材料ごとに分離することが不可能なのです。埋め立て地に運ばれると、合成素材(ナイロン、ポリエステル、PUメンブレン)は分解されるまでに何百年もかかります。そしてゆっくりと劣化していく過程で、マイクロプラスチックや揮発性の化合物を土壌や水中へ放出します。でも、良い知らせもあります。まさにその性質こそが、再利用やアップサイクルにぴったりなのです(Upstream™という名前はここから来ています)。
仲間であるRedingtonとAnglers Allが、ゴミ捨て場行き寸前のウェーダーを提供してくれました。私たちはそれぞれからストラップとネオプレンのソックス部分を取り外し、プロの業者にクリーニングを依頼しました。次に、本社から数マイルのところにあるコロラド州ラファイエットの縫製工場へ持ち込み、使える部分を見極めるために、1本ずつグリースペンシルで手作業で印を付けていきました。シミや破れのある部分、汚れがひどい部分は使わないようにしたかったからです。

生地を最も無駄なく使えるのは、既存のラインナップのどの製品か。私たちはメーカーと一緒にそれを見極めました。各製品の型紙を、解体したウェーダー生地のパネルの上にパズルのピースのように配置し、縫製担当者のために準備します。そこから先の工程は、通常の生産素材を使う場合とほとんど同じです。大きな違いは、Upstream™の製品はどれも、使われたウェーダー生地の組み合わせがそれぞれ異なるため、ラインから出てくる時点で完全に世界にひとつだけのギアになっているという点です。
原文:Upstream™ by Yakoda(Justin Fuller/Yakoda Supply、2025年11月11日)
写真:Yakoda Supply
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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