Tyler Colemanは生態系修復学の修士号を持つ水産生物学者で、Trout Unlimitedのロウアー・ベア川プロジェクトマネージャーとして、ネイティブトラウトの生息環境の修復と再接続に取り組んでいます。また、Western Native Trout InitiativeによるWestern Native Trout Challengeの運営も担当しています。自身のプラットフォーム @thecolemancollection では、ネイティブトラウト、河川再生、教育的なコンテンツ、そして家族と過ごす水辺の時間を取り上げながら、科学に基づいた保全のストーリーを発信しています。
ここでは彼が、「良い釣り場」とは本当は何を意味するのかを見つめ直すようアングラーに問いかけ、自然で健全な川の姿は、私たちが頭の中に思い描く典型的なイメージと必ずしも一致しないことを教えてくれます。
大学のある授業で、教授が私たちに目を閉じて川を思い浮かべるよう言いました。ほとんどの学生がすぐに思い描いたのは、開けた草原を縫うように流れる澄んだ水、針葉樹の木陰に抱かれたいくつかの深いプール、そして理想的なキャストができる十分なスペースでした。続いて、その川について説明し、思い描いたものを共有するよう求められました。何人かが例を挙げたあと、教授はそうした場所の写真を見せ、続けて、かつての川が実際にどんな姿だったかを示す画像を見せました。複数の流路に分かれ、倒木や枝が散らばり、岸沿いには河畔植生が生い茂る、複雑で雑然とした水系です。その瞬間は強く心に残り、のちに水産生物学者・プロジェクトマネージャーとして歩むことになるキャリアの中で、私の関心をより生態系の修復を重視するアプローチへと向けるきっかけになりました。
私たちアングラーは、「完璧な」川とは、広く開けていてキャストしやすく、いつも魚が付いている頼れるプールがいくつかある川だと思い込むよう慣らされてきました。しかし、そうした整った直線的な流路は、健全な生態系ではなく、人間の影響の表れであることが少なくありません。いつの間にか私たちは、こうして劣化した景観を理想的な釣り場として受け入れるようになってしまいました。直線化された流路、浸食の進む岸、均一な流れは、立ち込みやすく釣りの予測も立てやすいかもしれませんが、それらは改変された水系の症状であり、生息環境の複雑さが失われた場所なのです。そうした川は見慣れていて安心感があります。数少ないえぐれた岸、ところどころにある深み、ボウズを逃れさせてくれる頼れるランを、私たちはよく知っています。けれど、こうした川は長く続くようにはできていないのです。


西部各地では、モンタナのような名だたる釣り場でもトラウトの個体数が減少しています。その背景には、開発、生息環境の単純化、農業のあり方、過放牧、そしてネイティブ種にとっては外来魚との競合といった要因が複雑に絡み合っています。真夏の「フートオウル」規制——高水温で魚にストレスがかかる時期に魚を守るための釣りの制限——が設けられているのには理由があります。それは、私たちが愛する川の多くが、トラウトが生き延びるのに必要な条件を保つことさえ難しくなっていることを思い出させてくれるのです。
とはいえ、これは悲しい話で終わる必要はありません。健全な川はダイナミックです。動き、氾濫し、形を変え、移り変わっていきます。ある場所ではビーバーがダムを作って流れを緩め、氾濫原を再びつなぎ、別の場所では増水がそのダムを押し流し、砂利や倒木、栄養分を再配分します。こうして絶えず形を変えることで、サイドチャネルやプール、リフル、湿地が生まれ、複雑な生息環境がつくられるのです。


インターマウンテン・ウエスト(ロッキー山脈と太平洋岸の山脈に挟まれた米国西部の内陸地域)では、理想の渓流というと、開けた草原を針葉樹と澄んだリフルが流れる姿を思い浮かべがちですし、実際にそうした特徴を持つ自然の水系もあります。しかし歴史的に見れば、こうした谷の多くは、毛皮猟の時代やヨーロッパ系の入植以前にはまったく違う姿をしていました。密生したヤナギやハコヤナギの回廊(あるいはその両方)があり、大きな倒木が散在し、網状に分岐した複数の流路が氾濫原一帯に水を広げていたのです。こうした複雑な水系は土砂をろ過し、地下水を蓄え、水温を調整し、昆虫や両生類、魚、野生生物の豊かな群集を支えていました。適切な場所で川を再び「雑然とした」状態に戻せば、良いことが起こります。氾濫原が地下水を涵養し、冷たい湧水が温かい表流水と混ざり合い、水生昆虫が爆発的に増え、魚は水系全体で避難場所やエサ、産卵場所を見つけられるようになるのです。
そろそろ「良い釣り場」の見方をアップデートするときかもしれません。均一さを追い求めるのではなく、複雑さを味わいましょう。アングラーとしての腕を試される、テクニカルで倒木の多い雑然とした場所を探ってみてください。フライをいくつか失うかもしれませんが、本当に豊かな川がどんな姿をしているのか、より深く理解できるはずです。そうした場所こそが回復力を持ち、水の流れを緩めて蓄え、高水温や渇水、洪水のときに魚の避難場所となるのです。絡み合い、予測がつかず、生きている水系の姿を大切に思えるようになると、川を固定された流路や釣りのポイントとしてではなく、絶えず生命を生み出し、形を変え、支え続けるダイナミックな生態系として見られるようになります。

健全な川の姿を学び直すことは、科学であると同時に謙虚さの問題でもあります。見た目の美しさや便利さの先に目を向け、川にとって最善のことが、アングラーである私たちにとって最善とは限らない場合もあると受け入れることが求められるのです。
私たちの時代よりずっと前の、予測がつかず、ダイナミックで、しばしば雑然としていたありのままのネイティブフィッシュと野生の川を愛せるようになれば、それらが何世代先まで残り続ける手助けができるかもしれません。私たちは皆釣りが大好きですが、ロッドを持たずにこうした場所で過ごす時間を少し増やし、自分が愛する場所や魚、野生生物を、この地上で与えられた時間をつぶすために利用するだけでなく、ボランティアなどを通して支えることは、きっと私たち自身のためにもなるはずです。「コンサベーショニスト(自然保護に取り組む人)」とは、SNSのプロフィールに書くためだけの言葉ではありません。自ら手を汚し、快適さに甘んじることなく、こうした場所を野生のまま守るために闘ってきた人々の長い系譜なのです。

原文:Healthy Rivers: Why Messy Complexity is Essential(Tyler Coleman, Trout Unlimited/REDINGTON・Far Bank Enterprises、2025年12月22日)
写真:REDINGTON・Far Bank Enterprises
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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