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船首に立ち、群れ飛ぶ鳥の下で海に向かってロッドを曲げるアングラーの後ろ姿

Mario Guelと行くマグダレナ湾

Mario Guel2026年3月17日

Mario Guelはスケーターであり、ストーリーテラーであり、フライフィッシャーであり、そして一目置かれる「タコスの伝道師」です。Taco Fly Coの創設者として、北カリフォルニアの水域で一年を通してお客様や仲間を魚に出会わせるフルタイムのガイドでもあります。経験豊富なトラベリングアングラーでもある彼は、一年のうちの一時期を、アラスカからバハ、カリブ海まで名だたるフィッシャリーへのデスティネーショントリップのホストとして過ごしています。どこにいても、誰と一緒でも、Marioは愛を持ち込みます。その土地の人々、文化、食べ物、そして魚への敬意が、どこへ行っても常に真ん中にあるのです。以下では、彼が最近訪れたメキシコ・バハのマグダレナ湾へのトリップを振り返り、ボートの上でも陸の上でも冒険と興奮に満ちたエピソードを語ってくれます。REDINGTON Squadの中心的なアンバサダーである彼のかたわらには(正確には手の中には)、旅の間ずっと新しいREDINGTON Predator SaltロッドとGRANDEリールがありました。

メキシコ、バハ・カリフォルニア・スル州、マグダレナ湾、プエルト・サン・カルロス。魔法のようで、美しくて、そして野良犬だらけの場所。この場所を聞いたこともない人は多いでしょう。あなたはどうですか? これを読んでいるということは、きっとフライフィッシングをする人で、SNSでマーリンの動画を見たことがあるはずです。そう、パンガ(小型の漁船)のすぐ横でストライプドマーリンがベイトボールを追い回す、あの動画です。お約束の外洋のドローン映像に、ストライプドマーリンやシイラがベイトを襲う水中映像。そうそう、EPスタイルのフライを口にくわえて頭を振りながら跳び上がるストライプドマーリンの、スローモーションのフッキングシーンも忘れてはいけません。それがマグダレナ湾です。フライフィッシャーなら興味をそそられるはず。少なくとも、そそられるべきです。もっとも、フライフィッシングをしない人や、フライフィッシングのアルゴリズムに触れていない人なら、おそらく一度も聞いたことがない場所でしょう。サンフランシスコ湾に迫るほどの大きな湾で、バハカリフォルニアの太平洋側に位置し、マングローブのデルタとつながっています。そう、北米の太平洋側にマングローブがあるんです。そこは独自の生態系を持ち、国境の南にあるテキーラバーや観光客向けのスポット、スプリングブレイクの定番地からは遠く離れた場所です。死ぬまでに行かなきゃいけない場所ですよ。少なくとも一度は。そのときは必ず「Taco Fly Co.に紹介された」と伝えてくださいね。

私がマグベイを訪れたのは、これで計5回になります。毎回まったく違う体験でした。最初の年は、マングローブでの釣りとシイラ、そしてマーリンに数回チャンスがあった程度。何が待っているかまったく分かっていなかったし、正直に言って外洋の釣りに関しては全くの初心者でした。そのときのトリップは、YouTubeで「Puro Pangas」と検索すれば見られます。あるいはこちらのリンクからどうぞ。翌年は湾の外にマーリンがおらず、一週間ずっとルースターフィッシュをティーザーで寄せては釣り、ボートの上でテキーラを飲みすぎていました。あのトリップの頭痛はひどかった。ああ、パーティー三昧の日々…。3年目はシイラが大量にいて、マーリンもそこそこの数がいました。そのトリップは「Under the Sun: Mag Bay」で検索するか、こちらのリンクからご覧ください。昨年はマーリンがうじゃうじゃいました。本当に、うじゃうじゃです。シイラはまったくおらず、マーリンは湾の南の入り口近くにいました。前の年のように80マイル(約129km)沖まで出なくても魚が見つかったんです。近場にいたおかげで、釣りの時間がずっと長く取れました。そして今年。またもやマーリンだらけで、私にとっては「Mag Bay Taco Tour」のホスト2年目でもありました。6人のアングラーをMagBay Lodgeに連れて行き、5日間のペラジック(外洋性の魚)フライフィッシングを楽しんでもらうツアーです。

霞む岩山を背に、海の上を走る小型ボート
レストランでドリンクを手に笑顔を見せる2人の男性

これが私のマグベイの好きなところです。何が起こるかは分からない。でも、母なる自然が何を与えてくれようと、ワールドクラスの釣りが待っている。運がよければ、クジラやイルカ、あるいは酔っぱらったフライフィッシャーが自分の手にフライを刺すところだって見られるかもしれません。

私があなたなら、「度胆を抜かれに行く場所」のリストに加えます。今から貯金するもよし、クレジットカードを作るもよし、とにかく何としてでもトリップを実現させてください。死ぬ前に行かないと、天国から体長数フィート(約1.8m)のストライプドマーリンに群がられるベイトボールを見下ろしながら、「しまった、行っておけばよかった」とつぶやくことになります。そう、行っておくべきだったんです。行くときは12番のロッドを持っていってください。私のお気に入りはREDINGTON Predator SaltにREDINGTON GRANDEリールの組み合わせです。シャンパンカラーのGRANDEにはなぜか胸がざわつきますが、ブルーもセクシーですよ。これはREDINGTONのブログだから言っているわけではなく、私のPredator Saltがすでに4回のトリップを生き残っているからです。REDINGTONのロッドはとにかく丈夫で、こうしたペラジックの怪物と渡り合うのに必要なバックボーンを備えています。GRANDEも、どれだけ手荒に扱っても動き続けてくれます。私は2台持っていますが、ドラグがとにかく確実に効くんです。フライリールでこんなドラグ設定にするなんて信じられない、というくらい。きつく。ドラグはぎゅっと締め込んでください。そして500グレインのRIO Elite Leviathanラインを合わせるのも忘れずに。このラインは沈みが速く、ダブルホールさえ身についていれば、二日酔いのあなたが許す限りの速さで、フライを届けたい場所へ送り込めます。

それから、あらゆるもののスペアを持っていかないと、文字どおり「クソみたいな川をパドルなしで漂う」羽目になります。現地にはフライショップなどありませんし、100ポンド(約45kg)を超える魚と戦えば、道具はどこかしら傷む運命にあります。2回のトリップで私が壊したのはリールハンドルひとつだけ。それも、頭に剣を生やしたでっかい魚に襲われているベイトボールに興奮してキャストしようとパンガの上を動き回っていたときに、船に強くぶつけてしまったからです。テキーラを飲みすぎているときはなおさら。まったく、テキーラってやつは。

風で外洋に出られないときに備えて、マングローブやビーチ用に10番も持っていきたいところです。風が収まるまでのつなぎとして、ロウニンアジ、ルースターフィッシュ、ベイバス、コルビナ、スヌーク、パルゴ、モンガラカワハギの仲間など、さまざまな魚を狙えます。そうそう、10/0のフックが手に刺さったときのために、救急キットと瞬間接着剤もお忘れなく。私は実際にやらかしました。幸いプライヤーがあって、幸い瞬間接着剤もあったので、フックを抜いてから釣りを続けられました。あのプライヤーがなかったらどうなっていたことか。繰り返しますが、外洋でテキーラを飲むとろくなことが起こりません。飲むのは陸に戻ってからにするか、いっそ飲まないことをおすすめします。このトリップは体にこたえますから。マグベイに通い始めた頃は私もメキシコのパーティー気分全開でしたが、今は家に帰るまで我慢しています。

ボートの上に置かれた金色のリール付きフライロッドと海
ボートの縁から海中の魚とやり取りするアングラーと、後ろで見守る仲間
「TACO」のステッカーが貼られたボートの縁に置かれた、金色のリール付きロッドと青いフライ

では、マグベイの釣りは実際どんなものなのか? その話はこのあとで。まずは食べ物の話をしましょう。何しろ私は、フライフィッシングと同じくらいタコスへの愛を称えるフライフィッシングカンパニー、Taco Fly Co.のオーナーですから。

私にとって、トリップ中に食べるものは釣りと同じくらい大切です。そしてマグベイの料理は素晴らしい。タヒン、塩、ホットソース、ライム汁で味付けしたレアのチョコレートクラム(二枚貝)。レアのホタテ、刺身、セビチェ、カマロネス(エビ)、ミチェラーダ、アグアチレ、ストリートタコス、そして——レアのチョコレートクラムの話はもうしましたっけ? おいしいものが食べられることは保証します。アウトフィッターが手配してくれる数少ないロッジのどこかに泊まるにしても、自力でこの「ペラジックフィッシングのディズニーランド」に乗り込むにしても、食事は間違いなしです。新鮮な食材に、新鮮なシーフード。

滞在するのはプエルト・サン・カルロスという町で、ロレト空港から車で快適な2時間半の道のりです。サン・カルロスは漁師町なので、どこへ行ってもとびきり新鮮なシーフードが味わえます。まあ、正確には、どこを探せばいいか知っていれば、ですが。ビリアタコスの話はもうしましたっけ? ああ…。おすすめは「Tiburón」というレストラン。しょっちゅう夢に見るお店です。人通りの少ない路地裏で食べる深夜のストリートタコス? もちろんありますし、最高です。ただし、おしりふきは持っていきましょう。それと、メキシコではペットボトルに入った水以外は飲まないことをお忘れなく。

プエルト・サン・カルロスのシーフード料理
逆さに差したビール瓶と赤いドリンクのグラスが並ぶカウンター
ライムを添えた生の貝と中央の赤いソースを盛り合わせた大皿

さて、いよいよ釣りの話です。現地に行く前に12番のキャスティングを練習していないなら、それは愚かです。私は意地悪な人間ではありませんが、これだけは言わせてください。12番のタックルに不慣れなまま現れたら、私たちアメリカ人がどれだけ間抜けかを現地の人たちに見せつけることになります。キャプテンは、マーリンの群れが30フィート(約9m)先でベイトを襲っているのにそこまでキャストできないあなたを見て、何も言わずにすぐさま心の中で判定を下すかもしれません。もちろんボートのすぐ脇で釣ることもできますが、どうか行く前に12番のキャストを練習してください。丁寧にお願いしています。行く前に練習を。私は「フライフィッシングが下手でもいいじゃないか」派ですが、このときばかりは、私ほど下手にならないようにしてほしいんです。練習してください。大きく息を吸って、準備を。

正直に言いますと、私はボバー(インジケーター)の釣りが大好きです。SNSでTaco Fly Co.をフォローしてくれているならご存じかもしれませんね。そしてその次に好きなのが、12番を投げること。パーミットを狙ってキャストしたこともあります。楽しいけど、退屈。そう、言ってしまいました。パーミットは退屈になりうるし、たいてい退屈です。この発言は引用してくれて構いません。正直、ほとんどの場合耐えられません。あの魚たちは気難しくて臆病。退屈です。それに比べて、80ポンド(約36kg)のフロロカーボンリーダーの先に8インチ(約20cm)のフライを結んで、12番で豪快に投げるのは、なぜか胸がざわつくんです。パーミットではそういう感覚にはなれません。ほらまた、フライフィッシングで胸がざわついています。狂気ですよ。マーリン・マッドネスです。

水しぶきを上げて海面を跳ねるマーリン
夕焼けの海に浮かぶパンガのシルエット
海面から飛び出すマーリン

やり方はこうです。パンガのリーンバーにしがみつき、外洋に振り落とされないように祈りながら、鳥山を探してベイトボールを追いかけます。鳥が乱舞する真っ只中に突っ込み、魚がカタクチイワシやイワシ、サバを襲っている間に、船首か船尾からキャストを試みます。ベイトボールにたどり着いたら、キャストをしくじらず、ストリップ中にラインを落とさないように祈るだけ。とにかくバイトが欲しい。フライを動かし続け、混乱の中でも落ち着いて、そして踏ん張る。ここのバイトは強烈です。シイラでも、ストライプドマーリンでも、キハダマグロでも、フックアップした瞬間に腹の底から放送禁止用語を叫ぶことになるのは保証します。狂気です。マグベイの最高なところは、フライをストリップし始めて、怒りに燃えて体色を輝かせた魚が追ってくるのが見えるまで、ベイトボールに何がいるのか分からないことがある点。そいつがあなたをワイルドな旅へ連れ出してくれます。何が来ようと、狂気です。あれ、これもう言いましたっけ?

バイトがあったら、安全第一で。つまり、魚が時速100マイル(約160km)で反対方向へ走り出したときに、ラインを手足に絡ませないこと。指や手足を失うか、ラインに絡まって海に引きずり込まれ、二度と姿を見せなくなるかもしれません。そうなったら、あのチョコレートクラムも、桟橋で飲むテキーラも二度と味わえません。まあ、少し大げさかもしれませんが、実際に起こりうることです。心配いりません、きっと大丈夫。とにかく踏ん張って。このペラジックの野生動物が人生最高のライドに連れていってくれる間、必死でしがみついてください。シイラは狂ったように跳び、マグロは一気に潜って「デスサークル」を描き、ストライプドマーリンはその全部をやってきます。フライロッドでのペラジックフィッシングはめちゃくちゃです。あなたの好きな釣りより上だと言っているわけではありません。ただ、めちゃくちゃで、パーミットよりはずっといい、と言っているだけです。狂気ですし、胸がざわつくかもしれません。

5日目には、パンガでの荒っぽい移動、ベイトボールへの猛突進、フライロッドでの激闘、そして二日酔いでボロボロになっているはずです。なのに、もっともっとと叫んでいるでしょう。帰りたくなかった。今すぐにでもあそこにいたい。でも、何事もやりすぎれば、そのありがたみが薄れてしまいます。マグベイはまさにそういう場所。これで十分なんです。あるキャプテンが私に言ったように、「Es todo」——「これがすべてだ」。すべてが十分にあって、あのばかげたパーミットを釣るよりずっといい。

お断り:筆者はパーミットフィッシングが大好きですが、単にフライフィッシングが下手なだけです。悪いのは魚ではなく、アングラーのほうです。

原文:On Location with Mario Guel in Magdalena Bay(Mario Guel/REDINGTON・Far Bank Enterprises、2026年3月17日)
写真:REDINGTON・Far Bank Enterprises
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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