大人気アイテムのひとつ、VICE「Miami」Edition誕生の裏話をお届けします。
REDINGTONではどんな仕事をしていますか?自己紹介をお願いします。
Clay Nowakです。Far Bank(Redington、RIO、Sage、Fly Water Travel)のインハウス・クリエイティブを担当しています。オレゴン州ポートランド在住で、広告とグラフィックデザインの世界でキャリアを積んできました。以前勤めていたRoundhouseというエージェンシーに、さかのぼること2014年、Redingtonというフライフィッシング会社のTシャツを作る仕事が舞い込んできたんです。自らそのプロジェクトに手を挙げ、それ以来ずっとこの道を歩んでいます。ウェブサイトの構築、バナー広告、ロッドのコスメティック(外観デザイン)、パッケージ、ロゴ、写真撮影、展示会ブース、映像グラフィック、紙媒体の広告——比較的小さなブランドがビジュアル面で世の中に打って出るのに必要なことは、ほとんど何でもやってきました。あ、それと、この仕事のおかげでかなり本格的に釣りにハマりました。
VICE Miami Editionはどのように生まれたのですか?
いつ思いついたのか正確には覚えていませんが、たしか2018年か2019年だったと思います。当時、背景のグラデーションの上に製品画像を載せたREDINGTONのバナー広告をいくつか作っていました。ちょうどNBAのマイアミ・ヒートが、ネオンピンクからネオンブルーへの派手なグラデーションが特徴の「Vice City」ジャージを出したところで、ふと思ったんです。「うちにはVICEっていうロッドがあるじゃないか。これを……『マイアミ・バイス』ロッドにして、このグラデーションを使えるんじゃないか」と。


このロッドの開発プロセスはどんなものでしたか?どうやって形になったのでしょう?
アイデアを思いついた当時、私はまだFar Bankの社員ではなく、契約で仕事をしていただけでした。本当に手早く作ったラフなモックアップを送ったところ、何人かに笑ってもらえたものの、その後1年ほどは話題にも上りませんでした。ときどき思い出したようにつついては、モックアップを投げ込んで、今度こそ反応があるか様子を見る。でも、ありませんでした。時は流れて2023年——私は社内で主にREDINGTONを担当するようになり、新しいプロダクトデベロッパーのBrandon Mortonが入社しました。ある日ロッドの話をしていて、私はまたマイアミ・バイスの話を持ち出しました。ついに、話が前に進んだんです。Brandonが乗り気になってくれて、数量限定なら発売できる方法がありそうだという話になりました。そこでモックアップをBrandonに渡すと、彼がそれを実際の製品に落とし込み、サンプル製作に出してくれました。最初に届いた数本は、あまり良い出来ではありませんでした。色の移り変わりが滑らかに見えず、グラデーションの効果が出ていなかったんです。そこで何度かやり取りを重ね、完成度を高めていきました。そしてついに4本目のサンプルがドンピシャで、みんな大興奮でした。こんな「異端児」を1本だけでなく量産することに全員の賛同を得るには少し説得が必要でしたが、最終的にはうまくいきました。世間の反応、そして以前はそれほど乗り気でなかった人たちのその後の反応を見られたのは、本当にうれしいことでした。


いつか作ってみたいと思っているもの、次は何ですか?
うーん……今はまだ具体的なことは言えません。ただひとつ言えるのは、ユニークな視点を持った限定エディションを今後も続けていくために、クールな企画をいくつか用意しているということ。ほかにはない、ちょっと違うと感じられるようなものです。REDINGTONは、フライフィッシングの見た目や語り口の境界をときどき探ってみるのにぴったりのブランドで、こうした限定エディションはそのための絶好の舞台なんです。お楽しみに!
原文:From Inspiration To A Fly Rod: The Vice Miami Limited Edition(Clay Nowak/REDINGTON・Far Bank Enterprises、2025年2月26日)
写真:REDINGTON・Far Bank Enterprises
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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