Brendanと私にとって、子どもを連れて釣りに行くのは初めてのことではありません。Brendanの長男で、私の義理の息子にあたるMatteoは、5歳のときから私たちと一緒に釣りをするようになりました。Matteoが家に遊びに来るたびに、私たちは彼を連れて川に出かけていたものです。そのMatteoも今では13歳。オンタリオでカープをフライで狙わせたらお手のものです。子どもの成長はあっという間ですね。では、何が大きく違ったのか? Lochlanは生後3カ月から釣りに連れ出しており、それこそが私たちにとって一番大きな試行錯誤の連続でした。赤ちゃんや幼児を釣りに連れていくには、いったいどうすればいいのでしょう? 答えは簡単。「とにかく連れて行く」ことです。ためらいは捨てて、しっかり準備を整えて出かけるだけ。子どもは年齢によって必要なものや求めるものが違うので、そこには気を配りましょう。そして自分の子どものことは自分が一番よくわかっているはずです。直感を信じてください。ゆっくり、そして安全に。ここからは、子どもを釣りに連れていくための私なりのトップ6のコツを紹介します。
川で一日を過ごすAmberとLochlan。
1. 川・水辺の安全について、何度でも話す
これはいくら言っても言い足りません。Lochlanがまだ赤ちゃんで、歩くことも話すこともできなかった頃から、私たちは川の安全について話し続けてきました。常に、そして一貫して話し続けてきたことで、Lochlanは何が安全で何が危険かを学べたのだと心から思っています。たとえば、ひとりで水に入らないこと、速い流れに近づかないこと(何が速い流れで何がそうでないかの見分け方も教えています)、言われたら必ずママかパパの手をつなぐこと、土手の縁に近づかないこと、などです。そして何より大切なのは、どちらかが釣りをしている間は、もうひとりが必ずLochlanのそばにいること。交代で釣りをしています。どちらかが魚を掛けたら、ウェーディングしても安全な場所であれば、もうひとりがLochlanを連れて魚を見に来る、といった具合です。今ではキッドキャリアを卒業して、ひとりで川岸を歩き回るようになったので、いっそう注意深く目を配っています。幼児らしく、どこまで許されるのか試すようなこともあるので、決めておいた大事な安全ルールを常に見守りながら繰り返し伝えることが重要なのです。


2. 期待値は「ゼロ」に設定する
本当に、子ども(特に小さな子)を釣りに連れていくとき、自分にとっても子どもにとっても一番いいのは、流れに身を任せることです。何ごとも無理強いしないこと。それは失敗のもとでしかありません。釣りができる時間はずっと限られると割り切りましょう。子どもと一緒に川には出ていても、自分が釣りをできるかどうかはまた別の話です。おやつをせがまれたり、フライロッドを手伝ってと言われたり、石集めに付き合わされたり、呼ばれる回数は数えきれません。釣り仲間と出かけるときよりもずっと早く切り上げる日もあるでしょう。私たちは、Lochlanがまったく乗り気でないのに長い一日に連れ出してしまい、早めに切り上げるべきところを続けてしまったという苦い経験から、このことを学びました。結局のところ、子どもを川に連れていく体験は、自分や自分が釣る魚のためのものではありません。子どもが外で過ごす時間を楽しむためのものであり、ママやパパが魚を釣り上げるのを見て喜んでくれたら、それはケーキの上のアイシング、つまりうれしいおまけなのです。

3. とにかく「全部」持っていく
年齢によって必要なものは違います。私は生後13カ月までLochlanを母乳で育てていたので、哺乳瓶などを持っていく必要がなく、川へのお出かけはとても楽でした。Lochを連れていくときに本当に役立った必需品を、おおまかなリストにまとめてみました。私が学んだ最大の教訓は、「準備しすぎということはない」です。
0〜6カ月:抱っこ紐
(天候に合わせた)適切な服と帽子、たっぷりのおむつとおしりふき、汚れたおむつを入れる洗って繰り返し使える密閉袋。おむつ替え休憩用に、コンパクトにたためるブランケット。それから、クリップで留められる歯固めを2つほど(歯が生え始めた子にはとても助かります)。
6〜18カ月
背負い式のキッドキャリア、たためるブランケット、おむつ、おしりふき、赤ちゃん向けのおやつと飲み物、着替え、サングラス、帽子、そしてもちろん、お気に入りのおもちゃをいくつか。LochlanはJellycatのうさぎのねんねトイ(小さなブランケットがついたうさぎのぬいぐるみ)と一緒に寝るので、出先でのお昼寝が楽になるよう、それを持っていってキャリアの中で抱っこさせていました。実は彼には「釣り用うさぎ」と「ベビーベッド用うさぎ」がいます。川の冒険中になくしたときのために、このうさぎを何体か買っておいたのです。
18カ月〜3歳
キッドキャリア(まだ使っていれば。Lochは3歳になる前に卒業しました)、子ども用ウェーダー、川で遊ぶためのおもちゃ(バケツとシャベルのような簡単なもので十分)、着替え、たくさんのおやつと飲み物など。


4. 魚がすべてではない
Lochlanは、私たちが釣った魚にまったく興味を示さないこともよくあります。それよりも岸辺で見つけた虫や、投げるのにぴったりな石を探すことに夢中なのです。大きくなるにつれて、ほかのことへの興味もどんどん増えてきました。そのひとつが写真です。私が写真を撮っているのを見て、いつも「ママの写真を撮ってもいい?」と聞いてきます。そこで子ども用の小さなデジタルカメラを買ってあげて、釣りに行くときはいつも持っていくようにしました。彼は目に入るものを片っ端から撮っています。それから、水を入れたり空けたりするためのバケツと、土を掘って遊ぶためのシャベルもいつも持っていきます。これが彼にとって本当に楽しいようで、長い時間夢中になって遊んでくれます。ただでさえ重い荷物がさらに増えますが、機嫌よく過ごしてくれるので持っていく価値は十分です。幼児を連れての釣りについて聞かれたとき、私がいつもアドバイスするのは「その子が好きなことを見つけて、それを応援してあげて」ということです。これは特に、釣れない時間が続いてあまり魚が掛からないときに役立ちます。大したことをしなくても、一日をワクワクするものにしてくれるのです。
5. 魚がすべての日もある
一方で、Lochlanがロッドを振ったり、ママやパパのために魚をネットですくったりしたくてたまらない日もあります。彼は今では私たちの2番のButter Stickを自分のものにしてしまいました。ロッドが軽く、長さもわずか6ft(約1.8m)なので、彼の小さな体にはちょうどいいサイズなのです。私たちはよく、フックを切り落とした大きなスティミュレーターを結んで、自由に振らせています。彼は得意げにロッドを振り回し、私たちにキャストの仕方を教えようとします。もちろん、この年齢でキャスティングを教えるのは無理な話です。Lochはいかにも3歳児らしく、何でも「自分のやり方」でやりたがりますから。なので私はたいてい一歩引いて、キャスティングについて少し話しながら、彼がフライフィッシングに夢中になっていることをただ楽しんでいます。Brendanか私が魚を掛けて、Lochlanがネットですくいたがったときは、彼が立ってネットを届かせられる安全な場所まで移動するようにしています。ここでもやはり彼のやり方でやらせます。それが彼にとって唯一の学び方だからです。少しずつ上手になってきました。何ごとも練習あるのみです。子どもができることを何でも手伝わせるのは、親にとっても子どもにとっても素晴らしい学びになります。

6. たかがフライフィッシング
結局のところ、大切なのは外で子どもと一緒に充実した時間を過ごすことであり、子どもが覚えているのもそのことです。かんしゃくを起こすこともあるでしょうし、笑い声はきっとたくさん聞こえるでしょう。そして一生残る思い出が作られていきます。幼い子どもを連れて川で過ごす1マイル1マイルが、その子ととても特別な形でつながるもうひとつのチャンスです。フライフィッシングとは本来、そういうものであるべきなのです。
原文:Fishing with Your Toddler(Amber Toner/REDINGTON・Far Bank Enterprises、2020年5月10日)
写真:REDINGTON・Far Bank Enterprises
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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