ミネソタで釣りをする季節をひとつだけ選ぶとしたら、秋かもしれません。
秋のミネソタはまさに楽園です。まず刺す虫がいなくなりますし、天候もちょうどいい。そして何より、釣りが絶好調なのです! 冬の訪れを前に、パイクやバスはより深いウィードラインへと移動します。居場所をつかみやすく、しかも冬の暗い季節が来る前にできるだけ体重を増やそうとしているのです。
「1万の湖の地」と呼ばれるミネソタには、釣りのできる水域が本当にたくさんあります!
ミネソタ州ダルースに住む私は、ミネソタとカナダの国境にまたがる水域へ手軽に出かけられます。バウンダリー・ウォーターズ・カヌー・エリア・ウィルダネス(BWCA)は、ウォームウォーターフィッシングの世界屈指の聖地です。人力でしか入れないバックカントリーのため、人気の湖であってもフィッシングプレッシャーは限られています。ただしBWCAに入るのは重労働で、保全について伝えたいと考えている初心者のフライアングラーを連れて行くには、なかなか厳しい場所でもあります。


ミネソタの国境水域には、もっとアクセスしやすい場所もあります。ヴォヤジャーズ国立公園は約30万エーカー(約1,200km²)に及ぶ水域で、トロフィーサイズのバスやパイクに加え、ウォールアイ、レイクトラウト、マスキーも生息しています。ヴォヤジャーズ国立公園へは、船でしか入ることができません。
ありがたいことに、私はMinnesota Land Trust(ミネソタ・ランド・トラスト)で支援者との関係づくりの仕事をしており、その一環として主要な支援者の方々のためのトリップを企画しています。参加者の多くは釣りを始めたばかりで、国立公園の比較的手つかずの生態系を体験したいと考えている人たちです。目的は、自然がある程度バランスを保っている場所に触れてもらい、私たちが州内のほかの地域で進めている保全活動の意味を伝えることにあります。
このトリップでは、全長64ft(約19.5m)のハウスボートと、それに曳航する2艇のスキフをレンタルします。カベトガマ湖かナマカン湖にハウスボートを停めてベースキャンプとし、そこから小型ボートで公園内の何千エーカーもの釣り場へ繰り出します。グループが主に狙うのは大型のパイクとスモールマウスバスですが、トリップ中に時折ウォールアイやレイクトラウトが「当たりフライ」に食いついてくることも間違いありません。ボートで公園内の大きな水域を走り回るだけでなく、装備を整えて公園内陸部の湖まで歩いて入り、マスキーやレイクトラウトを狙うこともあります。アクセスしやすい水域がたっぷりあり、魚の反応もよく、飽きさせないだけの多様性もある——ヴォヤジャーズは、初心者のフライアングラーを連れて行くのにうってつけの場所なのです。
フライフィッシングは、陸地の保全という考え方を伝えるのに最適な手段です。陸の上で起きることは、最終的に湖や川の生態系に影響を与えます。土地を守ることの力、それが自然界にどう影響し、さらに自分自身のアウトドア体験にどう関わってくるのかを伝えるのに、これほど素晴らしい方法はありません。
原文:Fall Warmwater Fishing(Hansi Johnson/REDINGTON・Far Bank Enterprises、2024年10月21日)
写真:REDINGTON・Far Bank Enterprises
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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