夏はもうすぐそこです。何らかの理由で南国へ出かける予定があるなら、ボーンフィッシングがあなたを待っているかもしれません。家族旅行から予算を抑えた釣り旅まで、DIYのボーンフィッシングは、水辺の近くにいればほとんど誰にでも手の届く釣りです。DIYの旅を計画するなら、まずは自宅でくつろぎながらパソコンに向かうことから始めましょう。訪れるエリアの釣り情報をGoogleでざっと検索するのは、どんな旅でも最高のスタートになります。次に、Googleマップを使って、アクセスできそうな場所や釣りができそうなエリアを予想してみてください。最後に、YouTubeも役に立つ情報とそうでもない情報であふれています。しっかり下調べをすれば、魚に出会える確率は上がります。

南国の目的地に着いたら、まずは状況を見極めましょう。ビーチフロントに滞在しているなら、アクセスという大きなハードルはすでにクリアしていますが、その分、人混みにも対処しなければなりません。ビーチフロントのリゾートのすぐ近くで釣りをする予定なら、必ず早い時間に水辺に出てください。風とジェットスキーの両方を避けるには、早ければ早いほどいいのです。ボーンフィッシュは警戒心が強く、人々がバカンスを楽しみ始めると、ボーンフィッシュはほかの場所へ避難してしまいます。かつて静かだったビーチが人であふれると、多くのアングラーは場所を移るか、釣りをやめてしまいます。何らかの理由でそのエリアから離れられない場合でも、ロッドは常に手元に置いておきましょう。観光客の喧騒の中でも、ボーンフィッシュやほかの魚が一日を通して姿を見せることがあるからです。水辺に滞在していない場合は、まず、アクセスできそうな場所を見つけることが最初の課題です。アクセスポイントが見つかったら、深い水路の近くにある海草のフラットに隣接した、砂底の浅いビーチやバーを探ってみてください。ボーンフィッシュは潮の動きに従って行動し、一日中潮に合わせて移動します。上げ潮は、魚がフラットに差してくるうえ、ウェーディングにも適しているので好都合です。潮が動き始めた最初の兆しとともに、ボーンフィッシュはフラットに上がってきてエサを探し始めます。彼らにとってフラットは、カニやエビ、小さなベイトフィッシュを食べるビュッフェなのです。ボーンフィッシュのいそうなフラットへアクセスするもうひとつの素晴らしい方法は、自転車に乗るか、SUPやカヤックをレンタルすることです。たいていの南国のリゾート地では、こうしたものを一日単位で安くレンタルでき、少し走ったり漕いだりするだけで、ほかの人が行けないような水域にアクセスできます。

テール(尾ビレ)、引き波、あるいは影を探しましょう。ボーンフィッシュが「フラットの亡霊」というニックネームで呼ばれているのには、ちゃんと理由があるのです。魚を見つけたら、まずは深呼吸して、落ち着くこと。この段階で、多くのアングラーが魚を追いかけ回したり、自分の実力をはるかに超えたキャストをしようとしたりしてしまいます。魚はエサを食べるためにそこにいるのですから、驚かせさえしなければ、たいていは潮が動いている間ずっとそのフラットで捕食を続けます。魚がどこからフラットに入ってくるかを観察し、魚がフラットに入ってくるタイミングで、その先回りをするように位置を取りましょう。ポジションが取れたら、積極的に攻めることが大切ですが、攻めすぎは禁物です。魚にフライを見せる必要はありますが、下手なキャストひとつで簡単に逃げられてしまいます。魚が移動しているなら、リードを取って、魚が向かっている方向へキャストする必要があります。引き波が見えている場合は、その引き波が魚の3〜5ft(約0.9〜1.5m)後ろにできていることがある点を覚えておき、それに合わせてキャストを調整してください。フライが着水したら、いきなり全速力でストリップを始めないこと。フライを沈め、スラックを取り、魚からフライが見えていると感じたら、長くスムーズなストリップを始めます。頭の中で「イチ、ニ」と数え、そのまま数え続けながら「イチ、ニ」のリズムでフライをストリップします。魚がフライについてきたら、そのまま「イチ、ニ」のリズムでストリップを続けます。魚が興味を失ったようなら、ストリップのスピードを遅くしたり速くしたりして、バイトを誘いましょう。
どこへでも行けるボーンフィッシュ・アウトフィット
ボーンフィッシュのサイズはさまざまです。トラウトほどのサイズから、怖くなるほどの大物まで。もしこの釣りに1本のロッドしか持って行けないなら、890-4のPREDATORがその役目を十分に果たしてくれます。至近距離のショットにも対応できるよう、ロードしやすいティップを備え、さらにバット部には風の中でもフライを送り込めるよう素材が追加されています。890-4のPREDATORこそ、ボーンフィッシュにオールマイティに使えるロッドです。これにGRANDEの密閉型カーボンドラグシステムを組み合わせれば、どんな場面でも装備に不安はありません。問題はただひとつ、あなたがそのキャストを決められるかどうか、です。

フラットで良い一日を過ごすには、適切なギアを持っていくことが欠かせません。持っていくロッドの番手は、行き先の南国のフィッシングエリアと、キャストする魚のサイズによって決めるべきです。ボーンフィッシングは6番から10番まで、どのロッドでも楽しめますが、9ft(約2.7m)の8番がオールラウンドなボーンフィッシュ用セットアップになるでしょう。これにトロピカル用のフローティングラインを組み合わせてください(一般的なトラウト用ラインは暑さでへたってしまいます)。そうすれば、たいていのボーンフィッシュのフラットで問題なく釣りができるはずです。リールは、優れたドラグを備え、少なくとも200ヤード(約180m)のバッキングを巻けるラージアーバーが理想です。フライについては、シュリンプパターン、小さめのカニ、小型のベイトフィッシュパターンを一通りそろえておきましょう。スペースが限られているなら、自信のあるパターンをトップ3に絞ってください。それらを複数の重さ、サイズ、カラーで用意し、直面するであろうさまざまな状況に対応できるようにしておきます。DIYアングラーの多くは、1つのスタイルのフライを1種類の重さでしか持っていかないため、そのパターンを使える場所やタイミングを自ら狭めてしまっています。浅いフラット用のプラスチック製ビーズチェーンアイから、深いフラットや流れの速い場所向けの大きく重いダンベルアイまで、必ずそろえておきましょう。ウィードガード付きのものも何本かあって損はありません。カラー選びはもっとシンプルです。ボックスに入れておくべき基本カラーは、底質が入り混じったボトム向けのタン、オリーブ、バーントオレンジ。砂地の白く硬いボトムなら、淡いピンクやホワイト系を選びましょう。これらのフライのどれかを10ft(約3m)・12lb(約5.4kg)のリーダーに結べば、フラットへ繰り出す準備は完了です。

DIYの釣りを楽しいものにするためのポイントを、簡単におさらいしておきましょう。まずは下調べをすること。潮と月齢に合わせて旅の計画を立ててみてください。釣りたい場所と、そこへのアクセス方法を把握しておきましょう。早い時間から始め、風や人出が増えてきてもあきらめないこと。準備を整えて臨み、釣りをする予定のエリアに合ったフライとギアを必ず用意しておきましょう。そして最後に、気負いすぎないこと。リゾートの目の前で1時間しか釣りができなくても、その時間を最大限に楽しんでください。何に出会えるかは、誰にもわからないのですから。
原文:DIY Bonefishing(Alex Tejeda/REDINGTON・Far Bank Enterprises、2019年4月17日)
写真:REDINGTON・Far Bank Enterprises
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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