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ボートのデッキで手に持ったジャッククレバル

ADVENTURES

昼も夜も釣り続けたフロリダDIY釣行

Andrew McKinley2017年7月28日

フロリダでの目標は3つ。シーズン序盤ではあるけれどターポンにキャストするチャンスを得ること、DIYで何かしらのソルトウォーターの魚を釣ること、そして自分たちで巻いたフライで何かを釣ることです。

簡単でしょう?

旅の何週間も前から、私と、Duranglersの同僚でもある親友は、ウェーディングで釣りができるアクセスポイントを探してGoogleマップをくまなく調べていました。フロリダは公有地が多いことで知られる場所ではなく、航海に耐える船を持たない者にとって、釣りになる水辺へのアクセスは難しいことがあります。それでも、ホテルの近くに、法的にアクセスしてよいかどうか「グレーゾーン」に入りそうなスポットをいくつか見つけていました。

スケート・オア・ダイ、だぜ。

これが現地での最初の夜でした。ホテルのコーヒーを一気に流し込み、ロッドをセットした状態で真夜中に部屋を飛び出しました。5分後には住宅街を忍び歩き、橋の上からのぞき込み、見知らぬ桟橋から塩気を帯びた夜の闇へとキャストを放っていました。掛からず、獲れず。それでも、悪名高いフロリダの「ドックライト」の光の中に、たくさんの魚が見えました……そしてそれは、わずか50ヤード(約46m)ほどキャストが届かない場所でした。ドックライトについて簡単に説明しておきましょう。この緑色のライトは微小な動物プランクトンを引き寄せ、その動物プランクトンが小さなベイトフィッシュを引き寄せ、小さなベイトフィッシュがより大きな魚を引き寄せます。DIYの食物連鎖というわけです。私たちはすでに釣り場の合法性ギリギリのところにいたので……それ以上個人宅の裏庭にまで踏み込むのはやめておきました。がっくりと肩を落とし、ボウズのまま、その夜は切り上げました。

木々の間から日が差し込む穏やかな水辺
夜の水辺で赤いヘッドランプを灯して釣りをするアングラー

1日目

ガイドであり友人でもあるキャプテンJamie Allenと出船しました。かつてコロラド州デュランゴに住んでいたJamieは、フロリダのフラットガイドになるためにフロリダへ移り住んだのです。人生の選択としては悪くないですよね。午前中のプランはシンプル。ターポン狩りです。なにしろシーズン序盤なので、期待しすぎないように気をつけていました。20分後、私はじっと浮いている巨大な成魚にキャストしていました。まずまずのキャスト……そしてターポンはのんびりと深みへ消えていきました。

見切られたわけでも、追ってきたわけでもない。本当に何もなかったのです。

午前中は静かで、チャンスはわずか、食わせられた魚もいませんでした。それでも私たちは大喜びでした! 最初の目標を達成したのです! 3月にターポンにキャストできた! それ以上のことは(ターポン釣りではいつもそうですが)、胸が張り裂けるような混沌というケーキにのった、アイシングのようなおまけにすぎません。午後は、バックカントリーでベビースヌークを次々と釣るセッションで締めくくり、私たち二人の中に「ブルーギルの池で竹竿とミミズの缶を持った6歳児」が呼び覚まされました。

PREDATOR

10番

10番のPREDATORは汎用性が高く、南フロリダのフラットフィッシングで頼りになる一本です。潜るカニのパターンを静かに着水させることから、テーリングするパーミット、そしてフラットの王者を仕留めることまでこなします。「すべてを制する一本」とまでは言えないかもしれませんが、それにかなり近い存在です。

ソルトウォーターで6番:最高に楽しい。

夜のプランはシンプルなものでした。閘門システムによってできた湖と運河のある、開発途中で放棄された分譲地で釣りをすること。そしてアリゲーターに殺されないこと。この運河には、ターポン、バス、スヌーク、カープといった汽水域の奇妙な生き物たちがずらりと棲んでいます。立入禁止の看板は見なかったことにして、私たちはフロリダ本土の蚊地獄という悪夢の奥深くにいました。暗闇に向かって何百回とキャストし、魚が水面で炸裂する音が響くものの、またしてもわずかに届きません。一歩踏み出すたびに、ワニの地雷を踏んで脚を食いちぎられるのではとびくびくしていました。ヘッドランプの光の中でぎらりと光り、カサカサと動くクモの目に、ビーチサンダルを履いてきた自分を恨みました。またしても私たちはボウズのまま、がっくりして引き上げました。どうやらこれが、私たちの深夜の出撃のお決まりのパターンのようです。

マングローブを背にフラットボートのデッキに置かれたフライロッドとリール
ボートの上に立ち、水面を見渡すアングラーの後ろ姿
店内で「Seahawk 2」ゴムボートの箱を抱えて笑う男性

2日目

起きて、コーヒーを飲んで、船を走らせ、シルバーキングを探す。毎日これでもいいくらいです。この日もターポンの数は多くありませんでしたが……何尾かはローリングしたり泳いだりしていました。とはいえ「食わせる」状況はあまり変わっていません。私はそれを水温のせいにしていますが、ソルトウォーターアングラーとしての私の完全な力不足のせいではない、ということにしておきます……。午後は前日と同じように、バックカントリーのスヌークで過ぎていきました。フラットボートの上での一日は、あっという間に過ぎていきます。夕食後、夜の釣りをどうするか決めかねていたので、ガルフコーストで夜9時以降も開いている唯一の場所、ウォルマートに寄ることにしました。フロリダで舟を持たないフライフィッシングは「最高難度でプレイする」ようなものなので、ビーチで狙うためのシャーク用リグを買おうと考えていました。そのとき、彼女が目に入ったのです。スーパータクティカルなブラックオプス仕様の迷彩をまとった、魅惑的なボディの美女。Seahawkの2人乗りラフトです。オール、ポンプ、安全用エアチャンバー、そして認証(それが何を意味するにせよ)付き。舟だ! 船だ! しかもたったの44.95ドル。

決断にかかった時間は、わずか8秒でした。

すれっからしのフライショップ店員である私たちが、2日2晩の厳しい釣りと睡眠不足を経て、「賢明ではない」と思われかねない決断を下すことは十分にあり得ます。たとえば、プール向けの舟を海に浮かべるといった決断です。気難しい魚にはうんざりでした。見切られるのにもうんざりでした。スケート・オア・ダイ、だぜ。ホテルへ戻れ! ロッドをセットし、ボートを組み立て、安全は二の次にして、フジツボだらけの近所の護岸から水面へと降ろしました。驚いたことに、舟は沈みませんでした。さあ、最初のドックライトへ。

こういうスタイルのフライフィッシングについて、私たちには何の基準もなく、ほとんど釣れないだろうと思っていました。まずは私が釣り、Robが「G.I.ジョー」のおもちゃのようなオールで舟の位置をキープします。Seahawkをひっくり返さないように必死で、体をよじって縮こまった姿勢から、ターゲットにまったく届かない情けないキャストをなんとか絞り出しました……でも関係ありませんでした。最初のストリップで、3尾が追ってきたのです。食いはしませんでしたが、心臓がバクバクするには十分でした。そして2投目で1尾が掛かりました。10数インチほどの、なかなかのスヌークです。スロットサイズ(持ち帰り可能サイズ)ではありませんが、そんなことはどうでもいい。目標2と3を達成です。DIYで、自分たちのフライで、ソルトウォーターの魚を釣ったのです。

コロラドから来たトラウトオタクにとっては、これは一大事です。

光が届くギリギリの場所で、そしておそらく私たちの正気もギリギリのところで、彼女はじっと動かずにいました。私たちのボートの幅より長いスヌークが、幼魚たちが緑の光の中を思春期らしい愚かさで出たり入ったりするのを見つめていたのです。彼女はこのゲームを知り尽くしていて、手札をうまく使っていました。フライが着水すると、たちまち5尾の若いスヌークが群がりました。Robはフライをその噛みつく口から逃がして別の魚にキャストし直せるほど速くはストリップできません。その群れのトップアスリートがフライを食って反転し、走り出し、ボートを引き寄せすぎて、25lb(約11kg)のショックリーダーを切ってしまいました。ライトの下全体が、蹴り上げる尾と沸き立つ水の爆発に包まれました。波が収まったとき、彼女の姿はもうありませんでした。もしあなたが、ウォルマート(通称Wally World)で買った「認証済み」のゴムボートで漂いながら、人には言えないほどのコーヒーでハイになって、吸血鬼の時間帯に釣りをしているとしたら、大きなスヌークは心の中の恐怖の存在になるのです。

BEHEMOTH

BEHEMOTHは、ウォルマートのラフト並みの価格で、一流スキフ並みのパフォーマンスを提供します。DIYの旅を予算内に収めるのにぴったりです。

夜の護岸に置かれたゴムボートと、そのそばに座る人
白いベイトフィッシュパターンが並ぶフライボックス

3日目

風が強まり、吹き荒れていました。気温が下がり、ターポンのフラットは選択肢から外れました。ターゲットはバックカントリーのスヌークとレッドフィッシュです。気温の変化でスヌークは警戒心が強く、高額賞金のレッドフィッシュトーナメントのおかげで、レッドはすっかりおびえきっていました。まばたきひとつでも逃げてしまうほどです。釣りは厳しく、私たちは夜に何が待っているのかを楽しみにしていました。再びパワフルな忍者ボートに乗り込み、新しい運河にたどり着くため、向かい風の中を必死に漕ぎました。事前の偵察で、攻めるべき新しい緑の光をたくさん見つけていたのです。徹夜する計画でした。最初の運河だけで、見えるライトは8つ。準備は万端です。

上げ潮とともに、ベイトも入ってくる

最初のライトにたどり着くと、魚が群れをなしていました。平均サイズも前の晩よりスヌークが大きい。ラインを引き出し始めたところで、まだキャストもしていないのに、何かがすでにフライを食って真下へと突っ込んでいきます。そのメスを素早く片付け、ボートのそばでフックを外し、アドレナリン全開のキャストを放ちました。それでも、光の縁から中心に向かって丁寧に探ることは忘れません。たちまち20尾もの魚が私のフライに群がりました。こんな光景は見たことがありません。3尾釣ったらロッド係とパドル係を交代することにしました。私の3尾は、3投で終わりました。

次の1時間は、風との格闘と跳ねるスヌークの嵐の中で、ぼんやりと過ぎていきました。もう数えるのはやめました。どうでもいいのです。これは私たちがこれまで見た中で最高のソルトウォーターフィッシングかもしれない。でも、良いことにはいつだって終わりが来るもので……パン! シューーーッ! 私は穴を指でふさいでいなければならないので、漕ぐのを手伝えません。Robが全力で漕いで、大急ぎで岸へ戻ります。

水路でじたばたするのだけは勘弁でした。私たちのサメへの度胸はそこまで強くなかったのです

ここで一巻の終わり。でも、希望は現実を受け入れるよりも長く続くものです。ホテルじゅうを探してパッチキットやテープなど、使えるものを何でも探しましたが、もうどうにもなりません。私たちにとって最高に非現実的なソルトウォーターフィッシングは、途中で打ち切られてしまいました。ほんのわずかな間でしたが、私たちはSeahawk 2で自分たちのやり方を貫き、王様になれたのです。目の前で、頼れる相棒の舟はかつての栄光の影へとしぼんでいきました。

青空の下でスヌークを掲げるアングラー
木の杭の上にとまるペリカン
ボートの脇から魚を水中へリリースする手元

4日目

前日と同じように風が強い一日でした。スヌークは出てきていて、何尾か釣ることができました。Robは見事な1尾をボートに上げ、私はセネット(小型のカマス)を釣りました。どう見てもバラクーダの子どもにしか思えませんでしたが。風と低い気温のせいで、フラットでの後半2日間は厳しいものになりました。釣りを終え、翌日の帰りのフライトに向けてギアをパッキングしたあと、私たちは最後の「ヘイルメアリー(一か八か)」を決行することにしました。夜11時半、ウォルマートならではの個性的な客たちがフル稼働する中、私たちはウォルマートへと舞い戻ったのです。

友であり相棒でもあったSeahawk 2を、彼女が生まれた場所で眠りにつかせました……返金してもらったあとで。

原文:Burning Both Ends of the Florida Candle(Andrew McKinley/REDINGTON・Far Bank Enterprises、2017年7月28日)
写真:REDINGTON・Far Bank Enterprises
日本語訳:Fly Fishing Outfitters WALTON

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